がん保険の選び方

なぜ保険に入るの?保険見直しの前に考えること

保険の見直しをしたり、新しい保険の加入手続きをする前に考えておきたい最も重要なこと。それは「なぜ保険に入るのか?」ということをしっかりと事前に考えておくことです。

既に保険に入っている方も、これから保険に入る方も、これから保険を見直そうと思っている方も。すべての人に共通するテーマが「なぜ保険に入るのか?」という、保険の目的を明確にするということが大切になります。

保険という商品自体を考えるにあたって最も根本的な部分となるのが「保険加入の目的」。ご自身の中で確固たるものにしておかないと保険を選んだり保険を見直したりするときに迷子になってしまう可能性があるからです。

保険選びで迷子になると?

ご自身の保険加入に対する目的意識、保険に加入することによってたどり着きたいゴールが明確でないと「保険選びで迷子になる」という可能性があります。

目的が無いまま保険相談に行く

保険に入っていないから、いま入っている保険では何となく不安だから。
そんな理由で、「取り敢えず保険相談に行ってみよう」と行動すると、2つのパターンが考えられます。

①一緒に悩むだけでゴールが見えない

あなたが保険に対する目的を持たないままに保険相談に行ったとき、考えられるのは、相談を担当してくれる担当者も一緒に悩んでくれる。ということです。
考えようによっては「一緒に考えてくれる、悩んでくれる」というのは良いことのようにも思いますが、結局は双方ともにゴールが見つからないので「妥協した保険選び」になってしまう可能性があります。
「よく分からないから、取り敢えずこれで!」というような感じです。
もしかすると、「保険に入らないよりはマシ」とも考えられるかもしれませんが、結局はご自身が納得している保険ではないので、将来的にはまた保険を見直したり、入りなおしたりする可能性が起こりやすくなります。

こんな時に押しの強い営業・セールスが得意な担当者に当たるとこうなります。

②ゴールを勝手に決められる

保険加入の目的地であるゴールを人に決めてもらうことで安心できる、満足できるという人はこれで良いと思います。
この担当者さんは信頼できそうだから「保険のことは全部任せたい」と思えるような人に出会ったら、そのような気持ちにもなります。

しかし、どれだけ優秀で、営業成績の良いセールス担当者であっても、完璧ということはあり得ません。
特に相手に任せてしまう「受け身」な保険選びは危険です。
というのは、どれだけ優秀なプランナーさんが設計した保険プランであっても、設計通りに事(人生)が進むとは限らないのが保険だからです。

何が起こるのかがわからないから保険

例えば、入院をした時の医療費よりも万が一の死亡時の方が家族がしっかりと生きていけるか心配だから手厚く保障を持っておきたい。
という意向から、しっかりとした死亡保障を確保できたとします。

ところが、実際には病気の治療が長引き、闘病期間が非常に長く、その後は痴呆状態になったものの一般的な寿命よりも長生きの人生を送った。
この場合、最終的には死亡保障は役に立つことになりますがそれまでの過程として、しっかりとした医療保障、しっかりとした介護保障があれば、もっと豊かな人生を送れたかもしれない。
という可能性が考えられます。

このように人生はどこに向かって進むかは誰にもわからない。という特性を持っています。
家系や社会情勢、所属する組織、コミュニティ等によってある程度の方向性はあるかもしれませんが、それでもどんなことが起こるかが分からない。

だからこそ保険が役に立つとも考えられます。

原点に戻って「何のために保険に入る?」

保険を考えるときには様々な可能性とリスクを考慮しなければなりません。
考えれば考えるほど、泥沼にハマって抜け出せなくなってしまうリスクもありますが、ライフプランの設計においては考えておかなければならない重要事項の一つです。

答えは無いから考える

実は「保険の加入目的は?」といった時に、決まりきった「正解」というものがありません。
先ほどあげた、「何が起こるかは分からない」事例のように、答えが無いの保険の難しいところでもあります。

しかし「答えが無い」からこそ自分自身で最も最適な答えを考えなければならないのが保険です。

保険相談の前に考えよう「何が不安?」

保険相談に行く前に、ちょっとの時間でもいいのでご自身やご家族と一緒に保険について考えてみることが重要です。

「何が不安?」なのか?ということです。

もし、不安に思っていることが無いのであればもしかすると、保険に入る必要は無いかもしれません。
自分の内側に存在していない不安を無理に焙り出して、思ってもいない不安に怯える必要もありません。

最近では少なくなってきましたが、一般的な不安要素を持ち出して保険相談者の不安を煽って保険を勧めるという手法もありました。
そのような、保険セールスの意向に惑わされないためにも、まずは一度立ち止まり、原点に立ち戻って「どうして保険が必要だと思うのか?」ということを改めて考えてみてはどうでしょうか?

ご自身で考えた不安の解消法を相談する

「何となくの不安感から相談する」のでは、保険セールスの思うがままに保険を勧められるだけで終わってしまうかもしれません。
保険相談などを利用するにあたり有効なのは、ご自身の不安感を表面化させて、言葉として相手に伝えられるようにし。その言語化された不安を解消する手段として保険が有用で有益であるかどうかを一緒に考えるということが重要です。

もしかすると、ご自身の不安に対する解消方法としては保険よりもさらに適切な商品が世の中にはあるかもしれません。

思い込みは捨ててシンプルに

保険に入らなければならない。
というような、保険に対する思い込みをもしお持ちであれば、そんなものは捨ててしまいましょう。

今の時代は「もし保険が無ければどのように対処するか?」ということを考えた上で、それでも必要なサポートとして保険があればもっと安心が手に入るかもしれない。

という位置づけ位の方が、保険選びはうまくいくかもしれません。

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