生命保険に加入した。
けれど、加入後は一度も見直すことなく「そのまま放置している」ということはないでしょうか?
生命保険に加入した当時からは生活状況、家族構成、収入、仕事、ライフプラン、そして世の中・社会が大きく変化しているけれど
保険はそのままになっている
そんな方に読んでいただきたいのが今回の【保険の見直しタイミング】です。
今回の記事では保険見直しが必要なタイミングと保険見直し時に注意したいことをお伝えしていきます。
「保険見直し」気にはなっているけれど・・・
保険の見直しが気になるものの、よく分からなくて行動に移せていない。そんな方にオススメの内容となっています。
保険の見直しとは何か?
街中の保険ショップに行くとよく見かけるのが
保険の見直し「無料相談」
保険の見直しを無料でしませんか?
という看板やセールスをよく見かけるかもしれません。
保険を販売しているお店や営業担当者からすると「保険見直し」は保険に新規加入をしてもらうキッカケとして利用されていることが多いです。
実際、保険加入者の立場としても「保険見直し」は非常に大切なことですのでこの機会に保険見直しの意味を考えてみてはどうでしょうか?
加入保険を最適化させる
「保険見直し」の目的は既に加入している保険を見直すことによって、現状または将来に合わせて最適な加入内容に変更させることです。
生命保険は加入してから内容が変わることはありませんが、加入者自身は変化しています。
加入保険は変わらない
もし、加入している保険が保険会社の都合で勝手に変えられてしまったらどうでしょうか?
加入者にとって良い変更であれば問題ないかもしれませんが、加入者によっては都合が悪い変更となる可能性もあります。
例えば、
加入保険の保障内容を変更します。変更に伴って保険料を10%値上げします。
ということが、突然通告されてきて内容と保険料が変わってしまった。
そんなことになると困りますし、加入している人の不信感や不安に繋がっていきます。
加入者は変化している
加入している保険が変えられることはありませんので、加入している保険が変わるということはありませんが、
加入者自身は年数の経過と共に変化している可能性があります。例えば、
- 結婚した
- 子供が生まれた
- 離婚した
- 収入が減った、増えた
- 子供が独立した
- 退職した
- 起業した
加入した当時は
- 25歳
- 独身
- 会社員
- 実家暮らし
現在の状況
- 40歳
- 配偶者と子供2人
- 自営業者
- 持ち家あり
というように状況が変わるのは一般的な変化です。
25歳の頃に加入した保険は「そのまま」で変更なし。
でも、本人の環境は大きく変わっている。
ということであれば、その人にとって最適な保険に加入しているかどうかは疑問です。
【保険見直しの理由①】リスクに備える
上記の事例の方であれば、25歳の頃と40歳の現状では「リスク」の内容が大きく変わっています。
何がリスクなのか?
本人にとっての「リスク」を把握し、そのリスクに備えることができる保険の内容になっているのかどうかを考え直すのが保険見直しの1つ目の理由です。
- 病気やケガで働けなくなる
- 親に負担をかけてしまう
- 親の死亡や介護の可能性
リスクと考えることそのものが少ない時期かもしれません。
ところが、40歳になった現状ではどうでしょうか?
- 病気やケガで働けなくなる
- 自営業で収入が止まる
- 子供の学費
- 家族の生活費
- 親の死亡や介護の可能性
結婚をして、子供が生まれ、自営業者として事業を営んでいることで25歳の頃と比べるとリスクが増えている可能性が考えられます。
その時々のリスクの内容は異なりますので、最適な保険が変わってくるということです。
【保険見直しの理由②】社会の変化に対応する
先ほどは本人のライフステージの移行による変化に対応するための保険見直しの必要性を書きましたが、本人だけではなく「社会の変化」ということも考える必要があります。
今から10年、20年前と現在では社会は大きく変わっています。
そして、今後も変化してくことは間違いないでしょう。
ところが、最初に書いたように保険の内容は加入した当時からは変わりません。
例えば、
【20年前】
「がん」のような大きな病気に罹ったときは「入院・手術」をして長期間入院が当たり前。そのまま病院で最期を迎えられる方もいた。
【現在】
医療技術の発展により「がん」は早期に発見されるようになった。
早期に見つかることで、入院や手術は必要ないケースも増えてきた。
放射線治療は通院のみで治療ができることも多い。
このような変化が起こっています。
ところが、加入している医療保険やがん保険が「入院・手術」の保障が主体で他の保障は無い。ということであれば、がん治療をしても保障されないというようなケースがあります。
保険を見直すことによって、以前の加入内容の保険では対応できないことを変えていくことが可能です。

【保険見直しの理由③】保険料が安くなる
保険見直しをすれば保険料が必ず安くなるということではありません。
①保険会社を変えて保険料が安くなる
保険の見直しを行うことによって、加入した年齢や保険の内容によっては新しい保険の方が保険料が安くなるケースがあります。
例えば、
A保険会社で毎月5,000円の保険料、●●●●の保障内容
という保険に入っていた人が、同じような保障内容で
B保険会社に入り直すと毎月の保険料が4,000円
というように、保険に入り直すことによって単純に保険料が安くなるということがあります。
これは、同じ保障内容であっても加入する保険会社によって保険料が違うからです。
②保険が必要無くなった
保険の見直しをすることによって、それまでは必要だと思っていた保険が必要なくなったことに気づいたことで、加入している保険を解約・減額することで保険料が安くなるケースがあります。
例えば、もしも父親が死亡して、子供の学費や生活費が不足すると困るので生命保険に加入するという目的で入っていた保険。
ところが、子供が独立するなどで「子供のために」という目的が必要無くなった。ということであれば、その目的の保険は必要がないと考えられます。
保険見直し時の注意ポイント!
ここからは保険見直しを実際にされる際に注意しておきたいポイントをお伝えしていきます。
特にすぐにでも「保険見直しをしたい!」という方は参考になるのではないでしょうか。
焦って解約しない
保険見直しでよくあるパターンは
加入していた保険を解約して→新しい保険に加入する
もちろん、この行為自体は問題があることではないですし、新しい保険に入り直すことによって保険見直しができます。
ここで注意したいのは順番です。
- 加入している保険を把握する
- 新しい保険を検討する
- 新しい保険に加入する
- 【新】保険の補償が開始される
- 加入している保険を解約する
新しい保険が開始する→加入していた保険を解約する
というように
新しい保険の保障が始まってから以前までの保険を解約するようにしましょう。
保険は解約すると戻らない
生命保険はどんな保険の種類であっても一度「解約」をすると元に戻すことができません。
例えば、新しい保険の加入手続きをしてその結果「加入できません」という通知がきた場合。
既にそれまで加入していた保険を解約していると「保険がない」という状態になってしまうのです。
ここで考えておきたいのは「保険は加入できない場合がある」ということです。
保険に加入できない
保険には加入できて当たり前と思っている方は注意しておきたいポイントです。
保険加入には様々な条件があります。保険会社、保険種類にもよりますが一般的には以下のような条件があります。
- 加入時の年齢
- 職業・職種
- 収入
- 健康状態、既往症 など
例えば、
「がん」の治療後から体調を崩しやすくなり、体力的にも厳しくなったので会社を退職して収入が無くなり現在無職。それまでに加入していた保険は保険料の負担が重く見直したい。
この方が新しい保険に入ることは、ほぼ無理です。
会社員時代からの保険は保険料が高いからと退職のタイミングで解約をして、無職になってから新しい保険に入り直そうと加入手続きをしたら入れる保険がなかった。
ということが考えられます。
保険見直しは慎重に
人によって保険見直しの目的や状況は様々あることでしょう。
しかし、どのような状況であったとしても「保険の見直しは慎重に」取り扱うことをお勧めします。
そして、できることであれば信頼ができる保険のプロ、専門家に相談することです。
ここまで書いてきたことは保険を専門として取り扱っている人からすると当たり前の事ばかりです。
保険を見直そうと思ったら、ご自身で調べたり、考えたりするのと同時に
保険の専門家に相談してみることをお勧めします。