医療保険に加入・契約される際に必ず確認しておきたいのは「いつから保障が開始されるのか?」です。
加入時に最低限ここだけはしっかりと事前に確認するようにしましょう。
保障開始前の発病は対象外
医療保険の契約手続きを終えたとしても、加入した医療保険の保障がすぐに開始するとは限りません。保障開始日は始まる前に発病したり、災害にあった場合のケガなどは保障の対象外となりますので注意が必要です。
例えば、1月10日に医療保険の申し込みをして、保障の開始日が2月1日だった場合。1月25日にインフルエンザと診断され、1/26~2/5まで入院したとしても、加入してる医療保険は保障開始日の前での発病のために保障の対象外となってしまい給付金を受け取ることができません。
保障開始日は保険会社によって異なる
保障の開始日は保険会社によって規定が異なる場合がありますが、一般的には「申込日・告知日・第一回目の保険料支払い」のいずれか遅い日が保障開始日となります。
例えば、2月1日に申し込み、告知をして、保険料を支払ったのは2月15日だったとすると、保障の開始日は2/15ということになります。
最近では「申込書受領日」を保障開始日とする保険会社もあります。
また、がん保険の場合は契約後90日(3ヶ月)経過後から保障の開始となりますのでがん保険の保障開始日は特に注意が必要です。
契約スケジュールの事前確認が重要
病気やケガは突然やってくることが多いです。そのために加入するのが医療保険ともいえます。
医療保険の保障がまだ始まっていない段階で症状がでて、加入したばかりの医療保険からお金を受け取るために痛い、苦しいのを我慢して病院に行かず、病状が悪化する。というのは避けたいことです。
新しい医療保険やがん保険に加入される際には契約のスケジュールをある程度認識しておくことは重要です。
契約直後の給付請求は注意
契約直後に給付金の対象となる病気やケガが発生する可能性もあります。契約後に急に体調が悪くなり病院に行くと入院をするように勧められた。というような可能性です。
このように契約から日数を経過することなく給付金の請求をする場合、保険会社からの調査が入る可能性があります。
その場合には、審査等に時間がかかり給付金が実際に入金されるまでには日数を要することもあります。
医療保険に契約した直後だから請求ができない。ということはありませんが、通常の手続きとは異なる可能性があります。
保険見直しの場合は特に重要
特に保障開始の時期が重要となるのは保険の見直しをされて、保険の切り替えをされる場合です。
旧医療保険(A)から新しい医療保険(B)に切り替えられる場合、B医療保険の保障が開始されてから、A医療保険を解約されることをお勧めします。
保険料の支払い時期が重なる場合もあるかもしれませんが、2重払いをしたくないという方は、無保険になる時期を認識されておくことが最低限必要なことだと思います。
保障が空白の期間ができてしまい、その間に偶然にも病気が見つかったり、発病をしたために解約をした以前の医療保険は無効で利用することができず、新しく契約をした医療保険も保障期間ではなかったために保障対象とはならなかった。ということになると、保険を切り替えた意味が無くなってしまいます。
契約時には必ず確認
保障がいつから始まるのか?は保険の加入手続きをする際には必ず確認するようにしましょう。
「思い込み」というのは恐いもので、実際に思っていた保障の開始と違っていて、しかも保障が無い期間に病気になったりケガをしたり、がんが見つかったり。というようなことが起こると、非常に残念な気持ちになってしまわれることでしょう。
ご自身でいつから保障が開始されるのかをしっかりと確認いただくことで、保障開始日を認識しておけば、様々なトラブルも回避できることでしょう。
どのような保険であっても、保険を契約される際には、いつから保障が開始されるのかをしっかりと確認し、できればご自身のスケジュール帳やカレンダー等に記入されておくのがおススメです。