がん保険の選び方

死亡保険(生命保険)の見直しはシンプルに見直しができる

保険の見直しというとイメージとして先行するのは「死亡保障の保険=生命保険」なのではないでしょうか。
保険を見直すというと真っ先に上がってくるのが生命保険かもしれません。

しかし、このホームページ「保険見直しネット」では、生命保険(死亡保険)の見直しについてはほとんど記事を書いていません。
今回はその理由について解説します。

相談者さん
相談者さん
確かに保険の見直しと言えば、生命保険というイメージがありました。
保険見直し.net
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一般的なイメージはそうですが、生命保険の見直しが簡単な理由を解説しましょう。

生命保険が「見直しの対象」となる理由

生命保険の中でも特に「死亡保険」が見直しの対象として注目をされるのにはいくつかの理由があるとは思いますが、代表的な2つの理由をあげてみました。

  1. 生命保険は加入者が多い
  2. 保険料が高いから見直し効果を感じやすい

それぞれの理由について解説しましょう。

生命保険は加入者が多い

生命保険文化センターの調査によると、日本人の7~8割は生命保険に加入していると言われています。ほとんどの日本人は生命保険に加入しているということです。

生命保険と一言で言っても、実際に個人が加入している保険の種類は様々です。
また、死亡保険といっても、保障を重視するタイプもあれば、貯蓄性を重視するタイプもあり、一括りにできるものでもありません。

しかし、日本人全体として生命保険に多くの人が加入しているのは事実であり、保険見直し対象となるマーケットも大きいのです。
そのため、保険見直しと言えば「生命保険の見直し」とすれば、対象となる人も増えニーズに応えやすいのかもしれません。

保険料が高いから見直し効果を感じやすい

生命保険(死亡保険)と一緒に医療保険やがん保険に加入している方はよくお分かりだと思いますが、家計全体の保険料に占める割合の内、死亡保険に占める割合が最も高い。という方が多いかもしれません。

これは家庭内の保険に対する考え方や加入しているプラン、年代等によって違いますが、生命保険(死亡保険)の保険料割合が高い家庭であれば、保険の見直しをすることによって、死亡保険の保険料が下がることにより、家計負担が減り、保険の見直し効果を感じやすくなります。

また、「貯蓄性」と言われる、解約時にお金が戻ってくるような終身保険や養老保険、外貨建ての保険の場合は、どうしても保険料が高くなっています。これらの保険を見直すことによって、保険料の負担減の効果を感じやすくなります。

死亡保険の見直しはシンプル

死亡保険の見直しは非常にシンプルです。
基本的には2つの考え方があります。

  1. 保障を重視した見直し
  2. 貯蓄性を考慮した見直し

2つのパターンについて保険見直しの考え方を解説します。

保障を重視した見直し

生命保険の見直しに使われるのは「必要保障額」といわれるものです。
死亡保険は亡くなった(死亡)時に死亡保険金を遺族(受取人)が受け取れるという保険です。

受け取れるのは保険の対象となる被保険者以外の人です。
というのは、被保険者は既に死亡していますので、当然ながら保険金を受けることができません。
ですので、死亡保険というのは自分以外の人の役に立つための保険ということになります。
ご自身が死亡した後に、遺された遺族にどれくらいのお金が必要なのか?
それが「必要保障額」です。

必要保障額の計算

必要保障額の計算は非常にシンプルで上記の計算式になっています。
問題は「遺族の支出」にどこまでの範囲のモノを入れていくかということです。この支出額が大きくなるほど必要保障額は大きくなっていきます。

遺族の支出として代表的なモノ

  • 配偶者の生活費
  • 子供の生活費
  • 住居費(家賃など)
  • 教育費
  • 車のローンなどの借入
  • 葬儀費用

遺族の収入として代表的なモノ

  • 遺族年金
  • 配偶者の収入、年金
  • 死亡退職金
  • 貯蓄 等

これは、人によって大きく異なります。大企業にお勤めの方が業務中の事故等による死亡であれば死亡退職金が大きいかもしれません。
また、貯蓄等の資産が大きい方、夫婦共働きで収入が安定している方など様々です。

必要保障額に死亡保険金を当てはめる

最終的に死亡保険の見直しというのは、上記で算出された必要保障額に対して加入している死亡保険の保険金額が適切であるかを確認する作業です。
確認時に必要なのは2点。

  1. 保険金額が適正か?
  2. 保険期間が適正か?

必要保障額は年を追うごとに変化するという特長を持っています。その変化に合わせて死亡保険が準備されているのが理想と言われています。

貯蓄性を考慮した見直し

死亡保険のもう一つの役割として「貯蓄性」というものがあります。
生命保険自体にお金が貯まっていく仕組みになっていて、解約や満期を迎えるとお金が払い戻されるタイプの保険です。

同じ死亡保険ですので、当然ながら死亡時の保障(死亡保険金)もありますが、先ほどのように「死亡したとき」を想定するのではなく、お金の運用を目的としています。

このような保険は運用が目的ですので、預け入れるお金が多くなるほど保険料は高くなります。

このような保険については、ご自身の経済状況と見合った運用額になっているのか?という視点と、預け入れている保険が今後の経済状況、社会情勢に対して適正な内容の投資先なのか?ということを考慮することが必要です。

医療保険の見直しは目的が違う

ここまでは死亡保険の見直しについて、保険見直しの目的と方法を簡単に解説してきました。

死亡保険の場合は「死亡する」という事実は大きく変わることは将来的に見てもないでしょう。
日本人の平均寿命が変化していくという可能性はありますが、劇的な変化があるものでもありません。

一方で、保険見直しネットで重点的に取り上げている医療保険やがん保険の見直し。その背景や根拠となるのは「社会情勢の変化や医療事情の変化」です。

20年、30年も前に加入していたがん保険や医療保険が、今の医療事情に対して適切な保障を確保してくれるのか?というとどうしても疑問が残ります。
実際、がん保険を契約時のままにしておいて、がんと診断され、治療を開始したら、ほとんど使うことができない保険だった。ということが起こっています。

また、直近で加入した最新の医療保険やがん保険が将来的にもずっと有効な保険か?というと必ずしもそうではありません。

保険見直しの目的を明確にする

生命保険の見直しと言っても、死亡保険と医療保険・がん保険、その他の保険ではその性質が大きく異なることが分かります。
どのような保険であってもそれぞれの目的に沿った見直しの方法があります。

保険を見直すことによって何を達成したいのか?
その目的を保険を見直しを実行する前に明確に持っておくことによって、よりスムーズに保険見直しを実行することが可能となります。

相談者さん
相談者さん
保険見直しというと死亡も医療・がん保険もすべて一緒になっていました。
保険見直し.net
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それぞれの保険の特長を知って、目的を明確にすることが重要ですね。
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