がんと診断され、入院や手術が決まったら誰がどうやって、がん保険の請求をすればいいのでしょうか?
がん保険の請求手順について解説していきます。
がん保険の受取人が請求
がん保険の給付金や保険金は原則として「受取人」として契約書(保険証券)に指定されている人が請求します。
契約されているがん保険の証券で「受取人」の欄を確認してみてください。
給付金等の請求事由が発生したとき、給付金を受け取るための手続きができるのは「受取人」です。
「受取人」は契約ごとに異なる
近年発売されている医療保険やがん保険は契約時から「受取人=被保険者」というように予め固定されている場合が多くなっています。
がん保険であれば、保障の対象となっている被保険者(患者本人)が請求手続きをして、患者さんの口座に振り込まれます。
しかし、少し前の医療保険やがん保険は被保険者と受取人が必ずしも一致していない場合があります。
患者以外が受取人の場合
よくあるケースとしては「契約者・被保険者=夫、受取人=妻」というように、患者本人以外が受取人となっている場合です。
保険契約者、保険料の支払、保障の対象となる人は「夫」ですが、給付金を受け取るのは「妻」ということです。
自分でお金を払って、自分が病気になったのにお金が妻にいくのは納得がいかない。というようなことを言われます。理由は「契約時」の段階で受取人を指定されているからです。
患者本人が受取人ではない理由
理由の一つとして時代の変化があります。
がん保険を契約したのが20年以上前で、契約後は特に手続き等はしていない。というように、随分と前の契約のままであった場合。
当時の時代背景として「がんは本人に告知しない」という傾向が強くありました。
そのため、がん保険の受取人は本人以外にするという考え方があったのです。
しかし、近年では「がんは本人に告知する」というのがスタンダードになってきています。
「がんを告知しない」というケースの方が珍しいくらいです。
受取人に関する確認が重要
また、以下のような契約の場合は手続きが通常とは異なりますので注意が必要です。
当てはまる場合は、保険会社のコールセンター等にご相談ください。
- 受取人が未成年の場合
- 受取人がすでに亡くなられている場合(法定相続人からのご請求となります。)
- 受取人ご本人からの請求手続きが困難な場合
- 受取人が法人の場合
保険は「受取人」がが非常に重要な存在です。
がん保険に限らず、定期的に受取人が誰になっているのかを確認するようにしましょう。