医療保険の選び方

差額ベッド代を確保するために医療保険に加入

医療保険、がん保険ということに関係なく、保険の目的の一つとして「差額ベッド代」をしっかりと確保しておくというのは非常に大切なことだと思います。
それは、私自身の入院経験や実際に入院された方に聞いたお話しからも感じています。
医療保険というと、治療費を確保するためにというイメージがあるかもしれません。
その「治療費」をより具体的に考えた時に、大きなリスクとなるのが「差額ベッド代」だからです。

今回は医療保険で差額ベッド代を確保することがいかに大切かということについて解説していきます。医療保険を検討する材料の一つになるのではないでしょうか。

入院環境を整えるために

医療保険やがん保険に加入するのはご自身が満足できる治療を受けるために治療費をしっかりと確保しておくというイメージがあるかもしれません。
しかし、ご自身が入院される環境を整えることで、満足のいく治療結果が出せるとということも考えられます。
医療保険は治療費だけではなく、ストレスの少ない治療環境を整えることにも役立てることができるのです。

医療保険の手続き
入院してもお金の心配ばかりは。。。

病院の差額ベッド代とは

差額ベッド代という言葉を聞かれたことがあると思います。差額ベッド代は入院時に個室を利用するための追加料金と考えてください。
今までに入院を経験したことが無い方は「入院をして個室に入るのは贅沢だから、個室でなくても大丈夫。」と言われる方が多くいらっしゃいます。
実際、入院時には個室に入らなくても構わないかもしれませんが、それは相部屋でも「耐えられる」というイメージではないでしょうか?

病院によって異なる料金

差額ベッドといっても実は地域や病院によって料金が大きく異なっているという状況があります。
例えば、地方の病院と東京都内の病院では差額ベッド代は違っています。
一般的にはホテルのランクと宿泊金額で考えればわかりやすいかもしれません。
高級なホテルのスイートルームに宿泊すれば、それだけ宿泊費は高くなります。
一方、カプセルホテルに泊まれば、他人と同じフロアで寝泊まりしますので宿泊費は安くなります。
また、地域によっても宿泊費は違っています。

どこの病院に行くか分からない

お住まいの地域では、もしかすると負担感のあまり無い差額ベッド代の設定かもしれません。
しかし、病気はいつ、どこで起きるか分からないという特長もあります。
事前の診察、通院があって入院をする。という場合であれば、ある程度の差額ベッドの価格設定も把握できることでしょう。
例えば、旅行先や出張先で救急車で運ばれて緊急入院。ということがあるかもしれません。
また、病気の種類や状態によっては地方の病院では治療ができず、都会の病院へ転院しなければならない。という状況も考えられます。

差額ベッド代は高めに想定

ですので、個人的には医療保険やがん保険で差額ベッド代を備えるのであれば、ある程度の余裕を持った金額設定が必要なのではないでしょうか?
しかし、どうしても「差額ベッド代」が必要とは思えない。自分は個室に入りたい希望もないし、他の患者さんと一緒の大部屋の方を希望する。
と、入院したことが無い方は思っておられるかもしれません。

普段の生活ではどうでしょうか?

普段の生活で他人と一緒の部屋で寝起きされているでしょうか?
近年の日本では、多くの方は「個室」で生活されているかと思います。他人と共同生活をしているという方はあまり聞きません。シェアハウス等で共同生活が話題になっている人たちもいますが。それでも、リビングは共有で寝室は個室なのではないでしょうか。
寝室に一人では寝ていない。といっても、夫婦が同室であったり、親子が一緒に寝ている。

それが、入院という状況になった途端に他人との生活を許容することが果たして可能なのでしょうか?

他人との共同生活を受け入れる

「病気」になると、体力的にも、精神的にもとてもしんどいものです。
その状況で「他人との共同生活」を受け入れなければなりません。
病院で個室に入るというのは、とても贅沢なことのようにイメージされるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
普段の生活を普段通りできるようにすることを求めるために個室を選択するのです。
そのための一つの手段として保険に加入しておくということが大切になってくるのではないでしょうか。

必ずしも個室に入れるわけではない

しかし、現実には病院のベッド数は限られています。
特に個室の数は限定されています。
また、手術直後の方や緊急性の高い方などに個室を優先される場合もあります。
病院によっては個室にもランクがあり、料金が分かれています。
場合によっては、個室は空いているが高い料金の部屋しか空いていない。ということもあります。
病気の治療で辛い思いをするから、せめて部屋は少しでも快適な空間を確保したい。
という方であれば、医療保険やがん保険にしっかりと加入しておくことで個室ベッド代の負担に備えておくことが必要です。

まとめ

医療保険を考える際に「差額ベッド代」ということをしっかりとイメージしておくことが重要です。
実際に入院をしてしまった場合。ご自身の普段の生活環境や習慣、性格等からどのような入院生活、入院環境が最適なのかを考えてみてはどうでしょうか?
決して、普段と同じように快適に過ごすということはできませんが、少しでも心身がリラックスして病気に対して立ち向かえる精神状態を維持するためには、生活環境も非常に重要な要素を占めるのではないでしょうか?

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