保険に入ってれば、どんなことが起こっても安心。と思われるかもしれませんが、それは思い込みです。
保険は万能ではありません。
その前提に立って、保険を考えることが重要です。
加入している保障内容を把握する
まず、加入している保険によって保障されている内容が異なります。
生命保険の分野であれば、
医療保険(死亡保障無し)のみ加入しているのであれば、死亡時の保障はありません。
死亡保障の保険にのみ加入しているのであれば、入院や通院をした時の保障はありません。
医療保険でも、入院・手術だけの保障内容であれば、通院したときの保障はありません。
加入している保険の内容によって保障される範囲は大きく変わってくるのです。
夫婦で事故に会い骨折をして「通院」をした場合
夫婦が別々の異なる保険に入っていたとします。
同乗している車で交通事故に遭い、まったく同じ治療内容、入院や通院の期間だった場合。
骨折や通院が保障される場合もあれば、保障されない場合もあります。
ご自身がどのような保険に入っていて、なにが保障されないのかを知っておく必要があります。
このような事例であれば、
夫は加入している保険から入院も通院も保障され、骨折に対する一時金も出た。
妻は入院の保障はあったが、それ以外の給付金は受け取れなかった。
夫婦間で同じ治療内容であっても、加入している保険の内容が違えば当然のことながら受け取れる給付金の金額も異なってきます。
夫婦の年齢が同じくらいと考えれば、毎月支払っている保険料は妻の方が夫よりも安い可能性があります。
妻は毎月の保険料を抑えることによって、メリットを得られていたわけです。
保障されないからダメな保険ではない
保険を万能にしようとすればするほど、保険料は高くなります。
医療保険であれば、基本的な保障は入院と手術です。通院、先進医療、ケガの通院も保障ということになると、それだけプラスされて保険料を支払うことになります。
予算に余裕があり、多くの保険料を支払うことにメリットを感じるのであればそれで良いのですが、加入時には基本保障だけで問題ないということであれば、保障されない保障があることを認識しておく必要があります。
よくあるのが、実際に病気やケガをして保障されなかった(給付金が受け取れなかった)場合です。もっと、保障の幅が広い保険に入ってればお金を受け取れたのに!と後悔してしまうかもしれませんが、月々の保険料はその分だけ安くなっているのです。
保障されない保険がダメなのではなく、ご自身がしっかりと保障内容を認識し、保障されない部分を把握しておくことによって防ぐことができます。
なにもかもが保障される保険も万全ではない
保障される範囲が決まっているのは困る。ということで、様々な保障が付加された保険を選ぶこともできますが、そういった保険であっても万全ではありません。
保障されない範囲があるからです。
また、加入時点では最新の保険かもしれませんが、医療技術の発達、社会環境の変化により時の流れと共に対応できない保険になっているかもしれません。
実は、「保険」というものにおいて「万全」な100%の保険商品は存在していないとも言えます。
完璧な保険はない。認識不足が問題。
今の日本に完璧に何もかも保障される保険はありません。
「無いもの」を求めるよりは、
何が保障されて、何が保障されないのかをしっかり認識しておくことの方が大切です。
すべての選択はご自身の責任です。保険はいらない、死亡保障は不要、医療保険は不要。というのも一つの選択です。
自分にとって本当に必要な保険とはどういったものなのかをこの機会に考えてみてはどうでしょうか。