保険のお店から「おススメ保険」として紹介される保険、保険ショップの店員さんから勧められている保険は本当におススメな保険なのでしょうか?
どういった基準で「おススメ」になっているのか?紐解いてみたいと思います。
おススメ保険の正体
複数の保険会社を取扱って「保険の無料相談」を掲げているような、保険ショップ等で保険の相談をされるとたくさんの種類の保険商品が提示される可能性があります。
日本では医療保険だけでもたくさんの保険会社、たくさんの種類の商品が発売されています。最終的にはその中から自分にとって最適な商品を選ぶ必要があります。
例えば「医療保険を検討している」という要望・意向があって保険ショップに来店したとします。
医療保険に求めているのは、
- どのような保障?
- どのくらいの保障?
- 保険料の目安は?
そんな医療保険に対する要望を明確にして、要望に合った医療保険商品が複数提示されることでしょう。
そのように、いくつかの医療保険を提示され、迷ってしまった時に聞いてしまうのが「おススメは?」「みんなが入っているのは?」ということではないでしょうか?
販売している人は保険のプロ、専門家だからおススメを聞いてみるのが良いのではないかと思ってしまいます。
おススメとあなたに最適は一緒ではない可能性
もちろん保険の相談をして「おススメの保険は?」と聞けば、おススメの保険を教えてくれることでしょう。
しかし、そのおススメの保険商品があなたにとって最適な保険かどうかは別です。
本当にあなたにとって最適な商品としておススメしてくれている場合と、販売員にとって最適な商品である場合があるという点に注意が必要なのです。
保険を販売する人の意向
「販売員にとっての最適な商品」が存在するのは、保険を販売する担当者に販売ノルマや販売のインセンティブがある場合があるからです。
複数の保険会社を扱う店舗で、医療保険を10種類扱っているとします。
「今月は●●社の△△△医療保険を販売すれば、販売数に応じてボーナス支給があります」ということになっていたとしたら。おススメの商品は販売したい医療保険ということになる可能性が高まります。
A社の医療保険を売っても給料は変わらない
B社の医療保険を売れば、キャンペーン適用で給与がアップ!
というようなことがあれば、販売員としておススメしたいのはどっちの保険でしょうか?
以前はこのような事態が起こっていた店舗もあったため、金融庁は問題視して新たなルールを設置しました。
おススメの何が問題なのか?
20社以上の複数の保険会社の中から、あなたにとって最適な保険商品をご提案します。
という宣伝文句を掲げながら、実際には「お客様にとっての最適」ではなく、販売員の給与にとって最適な保険が売られていたとしたら?
虚偽の広告を出して、保険商品を販売している。というように見られてしまいます。
現在では、店舗側が商品を提案する根拠を明示するようにしています。
すべての販売者の方がそうではないでしょうが、おススメの商品があなたに最適な商品かどうかは、最終的にはあなた自身での見極めが大切になるということです。
最終判断は自分自身
保険の見直しをすれば、様々な保険商品を提案されるかもしれませんが、最終的に決定するのはご自身です。
例え、保険販売の担当者に誘導されたとしても最終的な意思決定権はあなた自身にあります。
自分にとっての最適な保険を保険販売の担当者の意向ではなく、あなたの意思で選ぶようにしましょう。