医療保険の保障内容の一つに放射線治療保障が付いている医療保険と、放射線治療保障が明記されていない医療保険。
2つを比べると、放射線治療保障が明記されていないと放射線治療は保障されないのではないか?思ってしまいます。
がん治療に増えている放射線治療
がんの三大治療は「手術・抗がん剤・放射線治療」です。
がんの治療には「手術・抗がん剤・放射線治療」の中から最適な方法、最適な組み合わせで治療にあたります。
最近では、3つの治療法を組み合わせて最大の結果が出るような治療方法も多くなってきています。
そんながん治療に増えつつある、三大治療の内の「放射線治療と医療保険」の関連性について解説します。
放射線治療は手術給付金の対象
もし、加入されている医療保険に「手術給付金」の保障が付いていれば、所定の放射線照射術を受けられた場合には「手術給付金」から放射線治療に対する保障が受けられる場合が多くなっています。
但し、手術給付金の規定は保険会社によって異なります。もしご自身が加入されている医療保険が「放射線治療の対象」になるのか不安。と思われたら加入されている医療保険の保険会社に確認してみてください。
実際に放射線治療をしていなくても、加入されている医療保険が「放射線治療の対象か?」と教えてもらうことができます。
手術給付金が「放射線治療の対象」ということであれば、医療保険に放射線治療の記載がなかったとしても、入院と手術の基本保障がある医療保険であれば、放射線治療の保障は対象となっています。
給付金を受け取るための条件
それよりも、問題なのは放射線治療の保障を受けるための条件です。
保険会社によって異なりますが、多くの保険会社では手術給付金を受け取る際には「50グレイ以上」の照射を条件としています。50グレイというのは、放射線を照射する量ですが、一度の治療で50グレイということではなく、放射線治療の累計で照射するという計算になります。
ところが、近年の医療技術の発達により、身体の負担が少ないように放射線の照射量を抑えながら治療効果を上げることが行われています。そのため、50グレイに達しない放射線治療も増えています。そのようなケースでも加入されている医療保険は対象になるのかを確認されておくことが重要です。
大切なのは保障内容の把握
医療保険の加入で大切なのは保障内容をご自身でしっかりと把握されておくことです。内容もよく分からないまま、なんとなく医療保険を継続している。ということではなく、ご自身で医療保険の中身について理解された状態で継続されるのがおススメです。
今回ご紹介した「放射線治療」に限らず、加入されている医療保険で対象となる治療と対象とはならない治療を把握しておくことで、実際に病気やケガになった時もある程度は医療保険から受け取れる給付金の内容や金額を予測することが可能です。
その予測精度が、高まることが安心へと繋がっていくのではないでしょうか。