医療保険の選び方

医療保険「払済」タイプのデメリット

医療保険の保険料の支払いが途中で終わり将来の保険料負担を軽減することができる「払済」タイプの医療保険が人気です。
医療保険「払済」タイプのデメリットを知ることにより、払済タイプの医療保険のメリットも分かります。

医療保険の保険料の払い方

一生涯保障が続く終身タイプの医療保険には

  • 保険料の支払いが一生涯続く「終身払」のタイプ
  • 保障は一生涯続くが保険料の支払いは途中で終わる「払済」タイプ

2つのタイプがあります。
今回は、終身払の医療保険と比較した場合の「払済」タイプの医療保険のデメリットをお伝えします。

「払済」タイプは契約時点では保険料が高い

まったく同じ保険、同じ保障内容で比較すると契約時点で保険料が高くなるのは「払済」タイプの医療保険です。
払済タイプの医療保険は将来の分の保険料までを先払いするようなイメージの払い方ですので、当然のことながら終身払いの保険料は高くなります。

総額の払込保険料が安くなるのは払込後

医療保険の保険料を支払った合計額「払込総額」を比較していくと、払込が完了するまでの時点では確実に払済タイプの方が保険料は高くなります。
払込が完了してから数年が経過すると、総額の払込保険料が逆転する年齢があります。医療保険の比較においては、その年齢を把握しておくことが重要です。
基本的には長生きするほど、払済タイプの方が総額の保険料は安くなります。

早期に保険が終了すると損になる

解約や死亡による契約の終了により保険契約が早期に終了する場合があります。
終身払タイプよりも保険料を高めに払っていますので、早期に医療保険が終了すると終身払に比べて保険料の支払総額は割高になり、損ということになります。
死亡については、ある意味では対策のしようがありませんが、特に注意したいのが「解約」です。
解約はご自身の意志で行うものです。医療保険に加入された時は「解約するなんて」思ってもないことかもしれませんが、将来の解約もある程度想定することは大切です。

医療保険の解約理由

医療保険の解約理由は人によって様々ですが、次のような理由が考えられます。

保険料の支払い厳しくなった

減給や失業、転職、会社の倒産等、仕事が無くなったり給料が減少することで医療保険等の生命保険料の支払いが厳しくなり保険料が払えなくなり解約をする。

医療保険が不要になった

遺産を相続した、宝くじに当たった、ビジネスで成功した等で資産が大きく増えて医療保険の必要性が無くなったということがあります。

生活保護を受けることになった

生活保護を受ける際には各種生命保険には加入することができなくなります。加入して保険料を払っている場合は保険契約を解約する必要があります。

税金の滞納等で差し押さえが入った

地方税等を支払いが滞ると市役所等から差し押さえが入る場合があります。その場合、解約払戻金がある保険は解約して税金の納付に充てられることがあります。

保険を見直すことになった

医療保険に加入している方の解約理由として最も多いのは「保険見直し」ではないでしょうか。
新しく医療保険の商品が発売され、新商品の方が魅力的なので新しい医療保険に入り直すことになったので、今までの医療保険は解約することになることがあります。

「払済」は将来、新しい保険への見直しがやりにくい

最後の解約事例のように、新しい医療保険が発売されたので払済タイプで加入している医療保険を解約して新しい医療保険に入り直すというのは、終身払タイプに入っている場合に比べると損になりやすいです。
医療保険は保険会社間で競争が非常に激しいこともあり、新商品が次々と発売されています。
また、医療現場(病院等)の事情も大きく変化していますので、最新の医療事情が考慮された新しい医療保険は次々と発売されています。
将来的に医療保険を見直す可能性がある。ということであれば、払済よりも終身払の医療保険の方がおススメです。

払込が早期に終了するので将来の負担が軽い

払済タイプのデメリットは様々ありますが、最大のメリットは、将来(払込完了後)保険料の払込がなくなるということです。払済期間が終了すれば保険料の負担が「ゼロ円」になります。
ずっと保険料を払い続けることに対して不安を抱いている人には、早めに払い終わって保険料の負担が無くなることに大きなメリットを感じられることでしょう。
また、一度「がん」などの大きな病気になるとその後は保険に入ることが難しくなります。払済タイプで、払込後に保険料の支払いが無い状態で保障が継続されることで大きな安心が得られるのではないでしょうか。

メリットとデメリットを知る

払済タイプと終身払タイプの医療保険のそれぞれのメリットとデメリットを知っておくことで、保険を選択する時に間違いなく役に立ちます。
どちらが良い、悪いではなく、それぞれに考え方があり、向き不向きがあるということです。
ご自身にとって最適な医療保険選びにお役立てください。

まとめ

払込が早く終わる方が良いのか、終身払いが良いのかに正解はありません。
ご自身の将来設計、そして保険に対する考え方をしっかりと持った上で選択することが重要です。
わたし個人としては、変化の激しい時代であり、新商品発売のスパンも短くなっていますので、やはり将来の見直しにも対応できる医療保険の加入がおススメです。

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