医療保険の選び方

医療保険に入っていても、医療保険からお金がもらえない場合

医療保険に入っていれば、どんな病気でもお金がもらえるわけではありません。
医療保険に加入していれば安心。
どんな病気になっても医療保険からお金が受け取れる。
そんな思いはありませんか?

相談者さん
相談者さん
医療保険に入っていれば「安心」ではないのですか?
保険見直し.net
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どんな時に保障があるのかを事前に確認しておくことが重要ですね。

医療保険からお金を受け取れる条件

医療保険は契約時に保険会社や保険営業の担当者等から受け取る「約款」という冊子の内容に対応していない状態では医療保険からお金が受け取れないことになっています。
そういった意味でも契約時に渡される「約款」は非常に大切です。
といっても、太い冊子で文字がたくさん並んでいる約款を読んで、理解するのは大変です。
そこで、実際に医療保険からお金が受け取れない場合をご紹介します。

告知義務違反

保障内容や保障対象以前の問題です。
医療保険の加入時に、ご自身で記入する「告知書」に虚偽の内容が記入されていたことが保険会社側で判明した場合、入院などの給付金は受け取れず、契約している医療保険が無効になる場合があります。

告知義務違反は医療保険に限らず、がん保険や死亡保険等の他の生命保険でも同じです。
保険に入る際には告知書で質問されている項目に対して、ありのままを正確に答えることが重要です。

医療保険の手続き

保障範囲の対象外の治療

例えば、病気の治療のために「入院・手術」が保障の対象となっている医療保険の場合。
病気の治療のために病院では「外来治療(通院)のみの治療」で入院や手術をすることがなかったとします。
この場合、医療保険の保障対象は入院や手術をした場合ですので、いくら通院治療にお金がかかったとしても、医療保険からお金を受け取ることができません。

ご自身で加入されている医療保険がどのような治療をすれば保障されるのかを事前に知っておくことが重要です。

対象外の手術

保険会社によって、また医療保険の種類によって「対象となる手術の種類」が異なっています。
例えば、Aさんが2つの保険会社の医療保険に入っていて、入院・手術を受けた場合。
入院給付金は両方の医療保険から出たが、手術給付金は1つの保険会社からしか出なかった。ということがあります。

医療保険から保障される手術の種類や範囲は「約款」に定められていますので、確認することは可能です。
しかし実際には受けた手術、受ける予定の手術が保障されるかどうかは分かりにくいことが多いですので、保険会社のコールセンター等に相談するのがおすすめです。

保障開始前の発病

保障が始まる日は契約した時点で決まります。
契約する際には「いつから保障が始まるのか?」を必ず確認するようにしましょう。
保障開始日前に発病して、保障開始後に入院した場合は加入した医療保険は保障の対象外となる場合があります。

医療保険の保障開始のことを気にして、病気の診断が遅くなり「手遅れになってしまった」ということでは本末転倒ですが、加入時に保証開始日をしっかりと確認しておくことで、防げることも多々ありますので注意することが大切です。

約款に定められた免責事由が原因

免責事由の項目、内容は保険会社によって異なることがありますので、ご加入されている、検討されている医療保険の約款をご確認ください。
ここでは、代表的なものをご紹介します。

被保険者の犯罪行為
 犯罪行為が原因となって、入院や手術をした場合は保障の対象となりません。
・被保険者が泥酔・酒気帯び運転
 お酒が原因で入院や手術をしてもお金が受け取れない場合があります。

約款には医療保険の対象とならない場合が明確に掲載されていますので、必ず確認するようにしましょう。

まずは問い合わせ

上記のように「医療保険が出ない事例」はいくつかありますが、実際にご自身が入院や手術をされて「保障の対象となるのか?」については、とりあえず加入されている医療保険の保険会社に問い合わせをされることをおススメします。
もしかすると、ご自身の勘違いで保険の対象とはならないと思っていたものが給付対象となるかもしれません。
また逆に、保険の対象となると思っていたものが実は対象外だったということもあります。
まずは、事実を正確に伝えたうえで保険会社の判断を聞くことが重要です。その際には、担当者の名前と回答内容をメモされておくことをおススメします。

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