人とのコミュニケーションにおいて「断ることが苦手」という方は多くいらっしゃいます。
相手からせっかく提案してもらっているものを無下には断ることができなくて、なんとなく加入してしまった。
返事を先延ばしにしてしまい、セールスの電話がずっとかかってきて迷惑している。
そんなことがないように「保険の断り方」について解説していきます。
保険相談後の保険の断り方
保険の資料を取り寄せ、相談をして、説明を聞き、加入を検討した結果、
「必要が無い」「説明を聞いたけど契約はしない」という判断に至った場合、相手にはハッキリと断りを入れるのが理想です。
「お客様からちゃんと断ってもらえる」
これは、保険を販売する側の心理からもありがたいことです。
保険をセールスする側からすると、「断られる」ことに対して抵抗したり、嫌な気分になるかもしれませんが、ハッキリと断られることで気持ちの切り替えができます。
あなたが断らない限りは販売をする人、セールスの人は見込み客の一人としてあなたの名前をストックした状態になっています。
もしかすると上司から「○○さんの契約どうなってる?」と詰められているかもしれません。
もしかすると販売員は「今月中には契約されると思います」と答えているかもしれません。
契約をしないという強い意思表示
何よりも大切なのは、あなたが強い意志で「契約はしません」とお断りを入れることができれば、見込み客の一覧からは外されます。
そして担当をしてくれていた販売員、営業担当者は次の顧客に向かうことができます。
これは当然ながら「強く言う」ということではありません。
強い意志をもってご自身の意向をしっかりと伝える。ということと、強い口調で言うということは別です。
もし、いくら断っても執拗にセールスを迫ってくるようであれば、そのような人からは将来的なことを考えても加入しない方が良いかもしれません。
契約後も断りにくい営業を継続的に仕掛けてくる可能性があるからです。
執拗なセールス行為を受けたら
執拗なセールス行為をされて迷惑に感じられたら、まずは提案されている保険会社のコールセンターに「苦情」として連絡をいれましょう。
◆生命保険会社一覧(生命保険協会)
それでも改善されないようであれば、生命保険会社を管轄する金融庁に相談することができます。
◆金融サービス利用者相談室(金融庁)
電話での受付窓口
受付時間: 平日10時00分~17時00分
電話番号: 0570-016811(IP電話からは03-5251-6811)におかけください。
保険契約時の断り方
ストレートに「契約はしません」と伝えるのが一番ですが、それでは伝えにくいという方のために保険の断り方事例をご紹介します。
もう、他で入ってしまいました
例え、加入していなかったとしても、断り文句として「他社の保険を検討した結果、既に他の保険で契約しました。」と伝えます。
「既に契約が終わった、検討が終わっている」と伝えることで、相手もあきらめがつきやすい可能性があります。
それでも、しつこく
「どんな保険に入られましたか?」
「入られた保険よりも、うちの保険の方がずっと良いですよ」
というように食い下がってくる人もいるかもしれません。
そこは個人情報ですので、あなたがどんな会社のどんな保険に入ったかを伝える必要は一切ありませんので、「お答えできません。」と答えましょう。
親戚、友達の保険屋さんから入りました
生命保険の販売をすることができる「生命保険募集人」は日本全国に数多くいます。
保険会社に所属する営業職員は22万人。代理店の使用人は101万人(平成25年)。代理店の使用人には銀行の窓口で保険を販売する資格を持つ人、かんぽ生命を含みます。
合計すると日本では123万人の人が保険を売る資格を持っているのです。
ですので、あなたの知り合いが保険屋さんであることは珍しいことではありません。
また、日ごろから近い関係の人から加入したということであれば、先方もあきらめやすいでしょう。
検討します、考えますは厳禁!
できれば「検討します」という答えはやめておきましょう。
確実に相手の見込み客リストに残ります。「何月頃に連絡」というようにスケジュールが組まれていることでしょう。
もちろん、本当に検討されるのであれば「検討します」という回答はいいと思いますが、断り文句としての「検討します」は、断りにはなりません。
「今回は見送ります」と伝えて、また気持ちが変わった時に再度資料請求や相談をしたとしても営業担当者が嫌がることはないでしょう。
それよりも、契約するかしないかの回答をもらえず曖昧なままになっている方が辛いものです。