がん保険の選び方

新しいがん保険と今までがん保険の違いは?

以前から長く加入している旧いタイプのがん保険と
最近発売されている新しいがん保険の違いはなんでしょうか?
保険の場合、
新商品だからイイ、素晴らしい!
昔の商品だからダメ、使えない。
ということでもありません。
新旧のがん保険のどのような点を比較、評価すれば良いのかを解説していきます。

相談者さん

昔から入っているがん保険は良くないと言われました。
解約して新しいがん保険に入り直した方がいいのでしょうか?

アドバイザー

古いから絶対ダメ!ということはありませんので、ポイントを解説していきます。

保障内容が大きく異なる

がん保険が日本で発売されてから40年以上の歴史があります。
例えば、40年前に加入されたがん保険と、
最近発売されているがん保険

この2つのがん保険を比べただけでも保障内容等が大きく異なっています。
一概に「新しい保険だから良い」ということは言えませんが、40年前のがん保険と今のがん保険では何が違うのか、ポイントを抑えておくことでがん保険の見直しがずっと簡単になるでしょう。

がん治療に対する考え方の違い

大きく異なるのは、がんの治療に対する考え方です。
以前からの旧いタイプのがん保険は多くの場合「がんと診断⇒長期入院⇒がん死亡」という流れを想定して、長期入院による治療のリスクを保障するようながん保険が一般的でした。
そのため、入院給付金が手厚く保障されている場合が多く、その反面「入院以外」の治療に対しては保障が無いがん保険も多くあります。

がん保険が使えない
長期の入院を想定したがん保険だった

というのも、

当時は入院をして治療する以外の選択肢があまり考えられなかったという背景があります。

現在では一般的になっている手術・放射線・抗がん剤治療の内、

手術治療をされることが多かった思います。また現代ほど治療技術も発達していませんので、患者さんの身体への負担も大きく、術後の回復が遅かったということもあるでしょう。

今とは、求められる価値観が違っていたということです。

最近のがん保険の傾向

新しいタイプのがん保険は、年々変化する医療事情に合わせ、多様化するがん治療に対応できる保障内容になっています。
がんの三大治療、標準治療といれているのが「手術・放射線・抗がん剤」ですが、これらの治療と「入院」とは結び付かなくなってきました。

手術であれば、日帰り手術や手術後の短期間での退院と通院。

放射線や抗がん剤治療であれば、入院無しの外来での通院治療。

というように選択するがん治療の方法によって、治療のスタイルも大きく変わってきています。
がんという病気は治療法を「長期入院」という一括りにすることができなくなっています。
罹患するがんの部位、進行度、患者の年齢、受診する医療機関、担当医によって治療内容は変わってきます。

それぞれの治療のスタイルに柔軟に対応できるようになっているのが新しいがん保険です。

治療内容によってはがん保険が使えない

以前からの古いタイプのがん保険で「長期入院をしたら保障が手厚い」が入院以外では保障がない、もしくはほとんどない。といったタイプのがん保険に加入していた場合。

先ほど書いたような、入院を伴わない治療をした場合にはがん保険に入っていたとしても「入院をしていない」ので当然ながら保険の対象とはなりません。

例えば、よく聞く事例としては

前立腺がん治療のため、放射線治療で通院

乳がん治療で抗がん剤と放射線治療を併用、入院はなかった

胃がんの手術で入院したが短期間だった

ご自身が加入されているがん保険と

最近の治療傾向、治療の動向、がん治療の主流など

様々な情報を考えた上でがん保険の見直しを考える必要があります。

新しいがん保険は高くなる

最も大きな問題として考えられるのは

新しいがん保険の見直しをすることによって保険料が高くなってしまうということではないでしょうか?

保険料が高くなる要因としては大きく2つが考えられます。

  1. 加入時の年齢が上がる
  2. 保障内容が充実する

それぞれの要因を見ていきましょう。

加入時の年齢が上がる

以前から加入しているがん保険は25歳で加入した。

40年が経過して、そのまま加入していたがん保険を見直すことにした。となると、その時点での年齢での見直しとなりますので

65歳時点での保険料でがん保険の加入を検討する。ということになります。

がん保険のパンフレットの保険料一覧表を見てもらうとわかりますが、年齢が高くなるほどに保険料は上がり、特に60歳を過ぎると保険料の上がり幅が大きくなることもあります。

これは、がんに罹患する年齢に合わせているからです。

保障内容が充実する

入院をすると時だけ保障があったがん保険に比べて

さまざまな治療方法に対して保障があるということは、それだけ給付金が受け取れる確率が上がります。

加入している保険からお金が受け取れる確率が高いということは、それだけ保険料が高くなるということにもなります。

予算と保障内容のバランス

最終的にはご自身が保険料に保険料に割くことができる予算と

希望する保障内容のバランスで決まってきます。

確かに新しいがん保険であれば保障内容も充実していて、大きな安心感を得られるかもしれません。

しかし同時に保険料が上がるというリスクも抱えることになります。

まとめ

古いタイプのがん保険と新しいがん保険。
特に既にがん保険に加入されている方は、加入のがん保険と新しいがん保険のどこが違うのかを正確に把握されておくことが重要です。
違いを知った上で、ご自身にとって必要な保障は何か?を明確にすれば、がん保険の見直しも非常にスムーズになるのではないでしょうか?

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