職場の人や友人と保険の話題になったとき、みんな医療保険には入っているような話をしています。。。
私も医療保険に入った方が良いのでしょうか?
医療保険は本当に必要ですか?
医療保険は、病気やケガで入院や手術をした時の経済的なサポートを目的とした保険です。
主な目的は公的な健康保険の補完的な役割と言われています。
ということは、入院や手術をした時に経済的なサポートが必要のない人には医療保険は必要がないとも言えます。
突然、病気やケガになってしまい「入院」ということになると治療費の自己負担分の支払いが発生します。
急な医療費の出費は予期していなかった費用といえるのではないでしょうか。
医療費等の金額によっては経済的に家計や将来のライフプランに大きな影響を与える可能性があります。

医療保険は病院の窓口で支払う医療費の支払いに備えることができます。
さらに、入院や手術をすると、医療費の負担だけではなく、入院中やその後の療養中は仕事を休む等で医療費以外の経済的負担も発生します。
こういった意味で、「医療保険が必要か?不要か?」というのは、そういった状況になったとしても、ご自身の家計には経済的にどのような影響を与えるのかを想定する。ということになります。
医療保険が必要な人
病気やケガで入院や手術をすると、経済的な打撃が大きくなる可能性が高いという方もいるのではないでしょう。
「経済的な打撃が大きい」というのは、普段から貯蓄をしていないために余裕の資金が無く、急な出費が出てきたときに家計に大きな影響を与えてしまうということです。
そういった方は医療保険で毎月数千円の保険料を支払い、医療保険に入っておくことで経済的なリスクをヘッジすることができます。医療保険は非常に有効な手段となります。
しかし、医療保険で保障を得るということは同時に医療保険の保険料を支払うということでもあります。
保険料の支払いは確かに大変かもしれないが、今の状況でもしも入院したらもっと大変なことになるかもしれない。
そんな方は、医療保険の加入は有効に働く可能性が高いと言えるのではないでしょうか。
医療保険が必要ではない人
突然の入院や手術となっても経済的に困ることが無い、そういった不安がないという人にとっては医療保険の必要性は低いと言えるでしょう。
そういった方はある程度の経済規模(資産)をお持ちの方ですので、急に大きな出費ができたとしてもすぐに経済的に困窮するということは考えにくいと思います。
注意したいのは病気等による治療が長引いた時です。
病気による治療が長引き、入退院を繰り返す、通院が継続するといった状況では経済活動が停止してしまうという可能性がある方は医療保険による経済的なサポートは有効です。
ビジネスオーナーや不動産などの固定的な収入がある方は問題ないと思いますが、会社員で年収が高い方等はご自身が働けなくなることで経済的に行き詰ってしまうということであれば、保険による備えも有効なリスクヘッジと言えるでしょう。
いずれにしても、医療保険の必要性を考える際に重要となるのはイメージです。
医療保険が必要となる状況においてご自身の経済状況にどのような影響を与えるのかをしっかりとイメージすることが大切です。
医療保険で最も大切なコト
医療保険で最も大切なことは保険契約を継続することです。
「もしもに備える」のが医療保険等の各種保険の役割となります。
しかし、リスクに備えすぎるあまりに保険料の負担が重くなり、日々の生活が圧迫されてしまう。ということでは本末転倒です。
保険料を払い続け、保険を継続することが経済的に困難なのであれば、保険に入るよりも日々の生活をより充実させることに重点を置いた方が良いのかもしれません。
極端な話かもしれませんが、保険料の負担が精神的な不安へと繋がり、体調を崩してしまう。というようなことがあっては意味がありません。
また「保険に入っているから保険を使わないともったいない!」という思いから、病気を引き寄せてしまう。ということもあるかもしれません。
「不安」を感じることも大切ですが、不安の連鎖からご自身の人生を見失ってしまうよりも、ご自身の人生にとって大切にしたいことは何か?を見つめてみるのもおススメです。
ですので、保険を検討される際にはご自身が無理なく継続できる範囲の保険料で保険に加入されるのが良いでしょう。
保険に加入しないパターンも考えてみる
医療保険に入る理由やキッカケは人によって様々です。
しかし、保険加入の理由が自主的な選択ではなく、以下のような周囲の影響を受けて加入するというのは避けたいところです。
- 周りの人がみんな入っているから。
- 親に入らないといけないと言われたから。
- 社会人になったら保険に入った方が良いと言われて。
あなたが必ず保険に入らななくてはいけないかというと、そうではありません。
日本人は生命保険の加入率が高いため、世間的には「保険に入らないといけない」というような考え方が一般的になってしまっています。
これは保険会社の広告戦略の効果とも言えます。
生命保険や医療保険は民間の保険会社が運営している事業の一つです。社会的な意義も大きいですが、誰もが必ず入らなければいけない商品ではありません。
保険に入る前に、まずは「保険に加入しないパターンも考えてみて」はどうでしょうか?
保険に加入することで契約内容に応じた保障を得ることが可能です。
しかし同時に、保険に加入しないことで支払わない分の保険料が浮いてきます。
例えば、医療保険に加入しなかった分の保険料でスポーツジムに通い、健康を維持し、なるべく保険を使わないように健康状態を維持する。という考え方もできます。

保険に加入したらどうなるのか?
保険に加入しないパターンを考えてみたら、次は「保険に加入したらどうなるのか?」ということも考えてみましょう。
保険に加入することで得られる保障と、支払う保険料負担です。
- 保険料に見合った安心が得られるでしょうか?
- 安心を得ることで、人生がより充実したものになるでしょうか?
保険に入るも、入らないも、決めるのはあなた自身です。
周りの人にはそれぞれ、いろいろな意見や考え方があることでしょう。
あなた自身が保険に対してどう思い、どのように考えているのかを大切にして保険を選んでください。