医療保険は複数の保険会社に加入していても、加入している医療保険の分だけすべての保険会社から給付金や保険金を受け取ることができます。
何社の医療保険に入っていても受取は可能
医療保険は複数の保険会社に加入していても、加入している全ての保険会社から給付金を受け取ることができます。
別の例として、損害保険の場合は異なります。
1件の家屋に対して、複数の火災保険をかけたり、1台の車に対して、複数の自動車保険をかけていても、受け取れるのは一つの保険会社からのみです。複数の損害保険に加入していても意味がありません。
医療保険の場合は複数の保険会社に入っていても問題はありません。
- A社 入院給付金日額/5,000円
- B社 入院給付金日額/5,000円
- C社 入院給付金日額/5,000円
- D社 入院給付金日額/5,000円
合計 入院給付金日額/20,000円
というような加入方法、受け取り方もできます。
問題はすべての保険会社に対して請求手続きの連絡が必要であるということです。さらに同じような書類を4回書かなければなりません。
請求忘れが無いように
ご自身が医療保険の加入状況をしっかり把握されているのであれば問題はありません。複数の保険会社の保険に入ることで保険会社の破たんというリスクヘッジにもなります。
しかし、どの保険会社に加入しているか把握できていなかったり、ご家族の方がどの保険に加入しているのか分からないという状況になると、せっかくたくさんの医療保険に加入していにも関わらず、請求手続きを忘れて請求できていなかったということになると、保険に入っている意味がありません。
複数の保険会社の医療保険に加入する際には、給付請求の時のことも考えて検討するようにしましょう。
管理する保険会社を少なくする
先ほどの事例のように4つの保険会社の医療保険に加入して「入院給付金日額20,000円」の加入であれば、先ほどのように4社に分けて入るのではなく、2~3社程度に留めておくのもおススメです。
これだけで、請求先は減りますので手間が削減できます。
実際に病気をされた方は分かると思いますが、病気の治療が始まると体力的にも精神的にも弱った状態で保険の請求手続きはとても面倒に感じることでしょう。
人と話をしたり、文章を読み、理解し、書類に記入するだけで非常に疲れる。ということもあります。
請求手続きは他の家族に任せてしまっている。という方であれば、ご自身が闘病中の大変な時の家族の負担を少しでも減らすことができます。
保険はできればシンプルに
わたしが個人的におススメしているのは、保険はなるべくシンプルに分かりやすく。ということです。
家族の誰が見てもわかるような保険加入をしておけば、何かあった時にも保険が役に立ってくれることでしょう。
加入の方法や入り方は人それぞれです。重要なのは誰にとっても分かりやすい状態を維持しておく。ということです。
元気で健康な内は想像もできないかもしれませんが、病気やケガをして身体が不自由になったり、気力が低下すると日常的にできていたことができなくなります。
事故や病気の種類によっては、もしかすると健康な内に憶えていたことを忘れてしまっているかもしれません。どのような状態になったとしても加入している医療保険等の各種保険が分かりやすい状態になっていることで、保険は本来の役割を果たしてくれるようになります。
保険は難しいというイメージがあるかもしれませんが、保険を難しい存在にしないで、より分かりやすい状態にされてはどうでしょうか。