生命保険料控除とは、所得税法により認められた生命保険の払込保険料の一定額について保険料を実際に負担した人の所得から控除する制度です。
所得額から生命保険料控除額を差し引くことで所得税と住民税の対象額が小さくなるため節税の効果があります。
所得税が戻る保険料控除制度
会社などから給与を受け取っている方は「給与所得者の保険料控除申告書」を勤務先に提出することで年末調整で控除が受けられます。
自営業等で事業所得者の方は控除を受ける保険料を確定申告書に記入して所轄税務署に提出することで控除が受けられます。
医療保険は介護医療保険料控除
医療保険に加入することで「介護医療保険料控除」を受けることができます。控除を受けることによって、所得税を払っている方はその一部が戻ってくる仕組みです。
「介護医療保険料控除」という名称ですが、実際に介護保険や介護保障が付いていない医療保険に加入されていた場合であっても「介護医療保険料控除」として適用されます。
また、加入されている医療保険に死亡保障が付いている場合は、保険料の全額が介護医療保険料控除の対象とならず、死亡保障部分の保険料については一般生命保険料控除の対象となる場合があります。
保険料に対する控除額の詳細は毎年保険会社から発行されている「控除証明書」に内訳が記載されています。
また、これから加入される保険の保険料がどの保険料控除の対象になるかは、加入される保険の保険会社や担当者に確認すれば分かります。
保険の組み合わせで控除を効率的に
所得税が戻る、生命保険料控除は大きく3つに分かれます。「死亡保険・医療保険・個人年金保険」です。
控除対象となる要件を満たした保険に加入し、保険料を継続的に支払うことで控除を受けることができますが、それぞれに上限の金額が決まっています。
例えば、死亡保険のみに加入している場合に受けられる控除は「一般生命保険料控除」のみです。
例えば、毎月2万円の保険料を各保険にバランスよく支払うことで、保障のバランスと同時に控除をより多く利用することが可能です。