医療保険は加入時に記入する告知書の内容によって、加入条件が大きく変わることがあります。
まず、大前提としては「告知書には正直にありのままを答える」ということお勧めします。ウソを書いて加入しても何も良いことはありません。
告知書にウソを書くと?
告知書で虚偽(ウソ)の内容を書く、もしくは告知書に何も記入しなければ医療保険には誰でも加入することは可能です。
告知書と言うのは「自己申告」です。例え、告知書に該当する項目があったとしても何も記入せずに申込をすることは可能なのです。
しかし、実際に給付金等を請求する際には保険会社は過去の病歴を診断書で判断したり、病院に問い合わせをしたり、調査員を派遣して状況を調査することがあります。
医療保険には入ったものの、保険請求をする際に「告知義務違反を疑われて保険が使えなかった。」ということになってしまうと、とても気分が悪いですし、嫌な思いをしてしまいます。
また、それまでに支払った保険料も戻ってこないということもあります。
告知書に記入項目がある場合ですが、大きく分けると2つのパターンがあります。
①絶対に加入できない病気(病歴・既往症)
医療保険の場合、一般的に加入できない病気としては、がん、脳・心臓の病気、糖尿病、精神疾患等があります。
加入できない病気は保険会社によって違いはありますが、共通している病気は多いです。
また、過去の病気(既往症)であれば治療完了からの期間や加入時の年齢などによって加入できるかが変わってくることもあります。以前に病気をされたことがある、現在病気の治療中という方は一度加入を検討されている保険会社に相談をされるのがおススメです。
②加入に条件が付く病気(病歴・既往症)
病気の告知をすることで医療保険の加入に条件が付くことがあります。
その場合、おススメは複数の保険会社に申込をして、審査の結果を見てから加入を判断するという方法です。
医療保険の場合、保険会社間の保障内容、保険料の差は大きくありません。
しかし、加入条件の査定結果は保険会社によって異なることがあります。複数の保険会社の医療保険を検討することでご自身にとってもっとも条件の良い保険会社を選ぶ。ということが可能です。
加入の申込をするだけであれば保険料等の各種費用はかかりません(無料)が、様々な保険会社の書類を書く手間と時間は必要です。
保障内容や保険料が気に入った保険会社2~3社程度に同時に申込をしてみて、その結果でどの保険会社に加入するかを決められてはどうでしょうか?
③条件無しで加入できる病気(病歴・既往症)
告知書に記入すべき対象の病気があり、実際に病名や治療歴を記入したとしても医療保険の加入には条件等が付かない病気というのもあります。
どのような病気が対象かは保険会社によって異なります。
例えば、一時的な風邪や花粉症等の軽い症状の病気で短期で通院が終わっている場合などは医療保険に加入できる可能性が高いです。
年齢が高くなると多くなってくるのが「高血圧」です。血圧値と治療の内容(服薬の有無等)を記入する必要がありますが、保険会社によっては加入できる医療保険のタイプが決まっていたり、血圧値によっては加入できない場合があります。
質問内容は保険会社によって異なる
告知書の質問項目は保険会社によって異なっています。
3つの医療保険に別々の保険会社で申し込みをすると場合に、告知書によっては記入する内容が異なる場合があります。
それは、質問そのものが違っているからです。
正直に書いた上で結果を待つ
医療保険の申し込み時に記入する「告知書」。
どの保険会社の医療保険を選ぶにしても、考え方はシンプルです。
告知書から聞かれていることに正直に答え、記入する。それだけです。
保険の営業担当者の人が来て一緒に記入したり、保険ショップでショップ店員と一緒に記入をしたとしても、その人たちが告知書の内容を元にして加入の判断をするわけではありません。
書類は保険会社に送られ、保険会社の担当部署が審査をした結果が伝えられるだけです。
まずは告知書の質問項目に対して正直に答える。その上で、保険会社からの回答を待つ。
それが、医療保険の告知書を記入するうえで最も大切なことです。