医療保険は現在、数多くの保険会社から発売されています。
また、多くの保険会社が医療保険やがん保険を主力商品として販売に力を入れています。そのため、保険会社間の競争が激しく次々と新商品が投入されているような状況です。
保険会社が医療保険を主力商品として扱うことにより保険商品の選択肢は増え続けています。また販売競争が過熱しています。
医療保険の保険料を下げることで保険商品の魅力を高めようとする保険会社もあります。
医療保険の保険料が下がることは、保険商品を購入する側にとっては嬉しいことではあります。
一方、医療保険を選び、加入する側からすると、あまりにも多くの保険会社から医療保険の商品が発売されているため
「どうやって、どの医療保険を、どんな基準で選べばいいのか?」がよく分からないという声をよく聞きます。
そこで、このホームページを通じて、医療保険をどうやって選べばいいのか?といった医療保険選びに少しでもお役立ていただける情報の提供となれば嬉しいです。
医療保険を上手に選ぶには?
日本では様々なタイプの保険が発売されています。
その中でも「医療保険」というのは非常に仕組みが簡単で、シンプルなわかりやすい保険商品の一つです。
そんな医療保険を選ぶ際に、医療保険選びを難しく感じてしまうのは、医療保険に関する情報があまりにも多いからという理由が考えられます。
医療保険は死亡保険とは違い、生きている間に保障を受けることができる保険です。ご自身が亡くなった後に遺された誰かのために役立つ保険ではなく、ご自身が生きている間に自分自身のために利用する保険ということで人気が高まっています。そのため、様々な保険会社が医療保険を主力商品の一つとして販売しています。
医療保険は基本を抑えればとてもシンプルな保障内容の保険商品です。
そこでまずは、医療保険に加入される目的を明確にすることで、目的に合った医療保険選びをすることができます。そのためには、医療保険に関する基本的な知識を身につけていただくことで、ご自身の中に医療保険を選ぶ基準を持つことができるようになります。そのお手伝いがこのサイトを通じてできればと考えています。
医療保険は本当に必要か?
もっとも基本的なテーマとして重要なのは、あなたにとって「医療保険は本当に必要なのか?」ということです。
多くの人は医療保険を選ぶ、医療保険に加入するという前提で医療保険選びについて考えられていますが、その前に本当に医療保険に入る必要があるのか?を考えることが大切です。
- 医療保険に入っておかないと病気になると困る
- 医療保険に入っておかないと安心できない
- みんな医療保険に入っているらしい
- 医療保険があれば病気になっても安心できる
本当にそうでしょうか?
インターネットのニュース記事やブログ、雑誌や新聞等のメディアでは医療保険に関する様々な情報が掲載されています。情報を見ることで「医療保険に入らないといけない!」という思い込みがいつの間にか作られているのかもしれません。
例えば、以下のような人であれば、医療保険に加入する必要性が低いと考えられます。
- 貯蓄などの現金資産が十分にある人
- 病気になっても資金的に困らない人
- 会社の福利厚生が充実している人
- 支払う保険料以上のお金を保険から受け取りたいと考えている人
人によって考え方は様々ですが、現金による資産が十分にあり、病気やケガで入院をしても日常の生活に大きく支障をきたすことがない。というような方は、医療保険に加入する必要性がかなり低くなります。
上記の逆で、医療保険に加入する必要性が高い人というのは以下のような方です。
- 貯蓄などの現金資産が少ない人・家庭
- 入院や通院などの医療費の負担が心配な人
- 自営業等で入院による休業リスクが高い人
- お子様が小さい家庭
このような方は、病気やケガをして入院や通院が長引くことにより、日々の生活に大きな影響を与える可能性が高くなってしまう方です。医療保険で病気やケガに備えることで、実際に病気やケガをして入院や手術となった場合であっても、経済的な面では安心して治療に専念することができます。
お金の心配をしながら、治療にあたり、入院生活を送ることは精神的な負担も大きくなってしまい、本来の目的である病気を治すということを妨げてしまう可能性もあります。
医療保険では病気を治すことはできません。医療保険がもたらす経済的な安心感、負担の軽減によって病気の治療をサポートするための存在です。
ご自身にとって適切な医療保険を選んでいただくことで、安心できるパートナーを手に入れていただければ嬉しく思います。
医療保険選びの5つのポイント
医療保険を選ぶ、医療保険を見直す際には以下の5つのポインを参考にして選ばれることをおススメしています。
- 入院日額の金額(1日5,000円、10,000円など)
- 手術給付金のタイプ(一律型、倍数型、手術給付金の有無を選択できるかなど)
- 保険期間(一生涯保障の終身型、期間限定の満期型)
- 払込期間(一生涯、60歳まで、10年満期までなど)
- 特約の有無と内容
医療保険の入院日額の選び方
医療保険を選ぶ際に決めなければならい項目の一つが「入院日額」です。
入院日額は、医療保険の基本になる「口数」のようなものです。
基本的には入院日額5,000円をスタートにして1,000円単位で入院日額を決めることができます。また、加入時の年齢、職業などにより入院日額の最高額は決まっていますので、例えば入院日額10万円の医療保険には加入することはできません。
「入院日額」は、入院を1日したらいくら受け取るのか?という金額の設定です。10日間入院をしたとして、
①入院日額5,000円×10日間=5万円受取
②入院日額10,000円×10日間=10万円受取
というように設定する入院日額の金額によって、給付金の受取金額が変わります。また入院日額が高くなるほど、保険料は高くなります。
同じ医療保険で、入院日額5,000円と入院日額10,000円では、支払う保険料は倍になります。
入院日額は入院をした際に必要となる医療費等の負担額を想定して加入時に決定します。
「入院をすると医療費がかかる」というのは事実ですが、「高額療養費制度」により払い戻される分がありますので、すべてを医療保険でカバーしなければならないということはありません。
しかし、実際に入院をするとなると医療費だけではなく、入院中の家族の生活費、お見舞いにくる家族の交通費がかかります。独身の方であっても、賃貸の住居であれば家賃や光熱費の負担があります。また、残業代や営業手当などの各種手当を受け取っている方、時給でお仕事をされている方は入院中は仕事に行けなくなることで、実質的な収入が減る可能性が考えられます。
また、年齢が高まるほど病気へのリスクが高まります。年齢に応じた必要な保障額を確保することが大切です。
手術給付金の違い
先ほどご紹介した入院給付金については、どの保険会社の医療保険であっても大きな違いはありませんが、「手術給付金」については保険会社、医療保険の種類によって受け取れる給付金に違いがあります。
手術給付金に大きく分けて2つのタイプがあります。
①一律タイプ(10万円など)
②手術の内容に応じるタイプ(入院給付金日額の40倍、20倍、10倍など)
そして、注意したいのが保険会社、医療保険の種類によっては手術給付金の対象となる手術が異なるということです。
加入を検討されている医療保険で「対象にならない手術はなにか?」を事前に確認されておくのがおススメです。
いつまで保障が続くのか?(保険期間)
医療保険の保険期間は、医療保険の商品によって異なります。
大きくは2つです。
①一生涯保障が続く終身タイプ
②一定期間保障の定期タイプ
いつまでの保障が必要なのかは人によって異なります。
一定期間だけ手厚い保障が必要。という人もいれば、ずっと保障が続く方が安心が得られるという人もいます。
ご自身にとって、いつまで続く保障が必要なのかを考えることが重要です。
いつまで保険料を払うのか?(払込期間)
医療保険は「いつまで保険料を払うのか?」を加入時に選択することができます。(*保険商品によっては、選択が限定されています)
①一生涯払う
②一定期間だけ払う
③一括で払う
それぞれにメリットとデメリットがあり、選択すべき医療保険の払い方は人によって異なります。