毎月毎月、銀行口座やクレジットカードから引き落としされている保険料。
今、払っている保険料は本当に妥当な金額なのか?気になるところではないでしょうか。
- 一般的な保険料の相場はどのくらいなのか?
- 他の人はいくらの保険料を払っているのか?
- わたしの保険料は高すぎない?
- わたしの保険料は安すぎ?保障は足りている?
「保険料のこと」が気になっている方も多いのではないでしょうか?
保険の場合、電化製品やパソコン、スマートフォン等とは違って、毎月高い保険料を払っているから安心できるかというと、そうとも言い切れません。
医療保険に限らず、保険を選ぶ際に重視したいのは、保険料だけではありません。
当然のことながら保険のスペックとなる保障内容。そして、保険料の大きな要因となる払込期間、保険料の払込方法についても慎重に検討する必要があります。
みんな保険料はいくら払っているの?

保険見直しをされる際に最も大きな悩みの一つが「保険料」ではないでしょうか?
今、支払っている保険料が高すぎるように思う。
払っている保険料が妥当なのか?
もっと安くていい保険があるのではないか?
考え始めるとキリがないのが保険の特徴でもあるかもしれません。皆さんの家計では保険料が占める割合はどれくらいでしょうか?
しかも保険は長い期間払い続けなければならないもので、いつまでも払い続ける必要があります。
家計に占める保険料負担を重く感じている人ほど毎月の保険料を「安く抑えたい」という希望が強いのではないでしょうか?
何のために保険に入る?
保険に入る目的である「何のために保険に入っているのか?」という質問に対しては多くの人は、保険には「万一への備え」と答えられるのではないでしょうか?
万一に備えるには安い保険料よりも、高い保険料の方が安心できるのではないか?と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
毎月の保険料が周囲の人に比べ安い場合、「保険料が安い私の保険は、保障が十分ではないのではないか?」と不安に思っているかもしれません。
保険は目に見える形のある商品ではないだけに、イメージが不安を増大させている可能性もあります。
では、一般的な保険料というのはどうなっているのでしょうか?
保険料の平均はいくら?
生命保険文化センターの調査では令和元年(2019年)の 年間払込保険料の平均は全体としては196,000円、男性は234,000円、女性が168,000円となっています(『令和元年度生活保障に関する調査』より)。
この年間保険料は生命保険全体の保険料ですので、医療保険だけでなく、個人年金保険など加入している保険商品全ての年間保険料をもとに算出されています。
ご自身が現在支払っている保険料と比較する際の比較対象として参考になります。
支払い保険料は下がっている
上記の統計の保険料は年々減少傾向にあります。
平成5年の全体平均:28.4万円
平成19年の全体平均:23.7万円
令和元年の全体平均:19.6万円
保険料の平均が減少傾向にあるのは様々な要因が考えられます。
保険ショップが増えたこと、保険見直しに対する意識が向上したことによって、保険の見直し・比較が積極的に行われていること。
掛け捨てタイプの保険が増えたことによって、安い保険料で手厚い保障を得られる収入保障保険や医療保険が増えていること。
マイナス金利政策の影響によって保険の予定利率が悪くなり貯蓄型といわれるお金が貯まるタイプの保険商品が減っていること。
特に養老保険、終身保険、個人年金保険、学資保険等の貯蓄型の保険商品が 販売停止や商品の保険料改定等により魅力的な商品が無くなっていることが保険料減少の大きな要因だと思われます。
医療保険の保険料は保険会社によって違う
医療保険は様々な保険会社から発売されていますが、似たような保障内容の医療保険であっても保険料は保険会社によって異なっています。
最近では保険会社間の競争が激化していることもあり、保険料の差が小さくなってきてはいますが、それでも同じ保険料の商品というのは無いのではないでしょうか?
医療保険の保険料が高いのか?それとも安いのか?は同じ保障内容の条件の元に比較することは可能です。
払込期間で大きく異なる保険料
医療保険の保険料に大きな影響を与えるのが「払込期間」です。
払込期間が短く、保障期間が長いほどに保険料は高くなります。
例えば、契約時に一括で保険料を払い保障が一生涯続く終身医療保険に契約すれば年齢にもよりますが保険料は少なくとも100万円程度になります。
他にも、定年退職・年金開始の年齢である60歳や65歳で支払いが終わる「払済」といわれる医療保険もあります。
上記の記事にも書いていますが、保険料を短期で払ってしまうことにはメリットもあればデメリットもあります。
どちらが良いかは人それぞれですので、ご自身の希望に合った、また将来設計に合った保険料の払い方を選ぶことをお勧めします。
保障内容が充実するほどに保険料は上がる
車を買う時と同じように考えてみてください。

車を買う場合は当然ながら車両の本体価格は車の種類、ブランドによって異なります。
同じように医療保険も保険会社によって異なります。
購入する車両が決まったら、ディーラーではオプションの選択があります。
様々なオプションを付けることによって車両価格はどんどんと上がっていきます。
医療保険も同じです。
保険会社にもよりますが、医療保険に様々なオプション「特約」を付けることによって保障が充実するようになっています。
- 先進医療
- 女性特有の病気
- ケガ
- 三大疾病
- がん
- 死亡
- 収入保障
- 精神疾患
- 保険料免除
希望に応じてオプションを付加することによって、より充実した保障を得ることができます。
ただ、問題は充実した保障を求めるほどに保険料はどんどんと高くなっていくということです。
不安が先行したり、営業担当者のセールストークに乗せられて「どの保障も必要かも??」と思い始めるとキリがないようにも思います。
まずはシンプルに
もし、医療保険で迷ったら、まずはシンプルに最低限の必要な保障だけを確保する。というのもおススメです。
保険会社によっては、オプションとなる特約の保障を後から付加するということができる保険会社もあります。
医療保険が必要だ、医療保険の見直しをしたいと思われたら。まずは基本の保障をしっかりと確保し、その上でご自身にとって本当に必要な保障を吟味し考えるということもできます。
答えがない保険選び
保険選びの難しいところは「答えがない」ということです。
例えば、シンプルな保障内容の医療保険にした後に、病気を繰り返し、仕事もできなくなり、ケガもよくするようになった。という場合は、様々なオプションを付けた保障内容の医療保険が良かった。ということになります。
一方で、フル装備のような医療保険に加入したものの、毎日が充実して健康で病気をすることも無く、医療保険を利用することが無かった。ということであれば、シンプルな医療保険の方が良かった。ということになります。
将来、どうなるのかは誰にも分かりません。
大切なのは、自分自身に起こるであろうリスクを想定し、リスクに備える保険の内容を自分自身が理解しておく。ということです。