保険相談の選び方

保険のことはよく分からないのが普通です

保険のことってよく分からない、理解できない。

そんなことはありませんか?

保険についての知識がない、理解ができないのは当然です。

「教育」として教えてもらえることがないからです。

小学校から大学までの学校教育で保険(生命保険、損害保険)のことを教えてもらえる機会はありません。

なので、

保険の相談に行って

「保険のことがよく分からない」からと恥ずかしく思ったり、ご自身を責めるような必要はありません。

分からないのが当たり前で、普通のことなのです。

保険のことをわかっている人

日本で生命保険を販売する資格を持つ人は約123万人います。

登録営業職員数について、2019 年度は 23 万 6,987 名(前年度比 101.2%)と 5 年連続の増

加となった。

代理店使用人数は 99 万 9,121 名(同 99.0%)と 2 年連続の減少となった。

生命保険協会「生命保険の動向」2020年版

保険を一つの産業としてみた時の従事者数はかなりの人数です。

保険を販売する人は

販売するための資格を取るために「保険について」勉強します。

生命保険であれば「生命保険募集人」という資格試験に合格しないと

保険販売の仕事に従事することができません。

販売する側は保険のことを知っていて、保険の知識があるのは当然ですが

元々知っていた。ということではなく、

販売するための資格を取得する過程で学んだということです。

教えてもらうタイミングがない保険

一般の人、保険に入る消費者は

生命保険や損害保険は日本の教育のシステムの中において教えてもらえる機会はありません。

また、

社会人になってからも当然ですが、保険のことをわざわざ教えてもらう機会はありません。

保険のことを学ぶことができる書籍も発売されていますが、

そのような書籍や情報は多くの場合

保険を専門の仕事とする人が活用する程度で

一般的に広まっているとは考えにくいでしょう。

ご自身でも自覚はあるかと思いますが、

保険のことを正確で公平な情報として学べる機会はほとんどないのです。

偏った情報、学びになりがち

保険のことを学ぶとき、どういったタイミングで学ぶのでしょうか?

ほとんどの場合は

「保険に入ろうかな」と思ったタイミングです。

保険がなんとなく必要だと思ったり。

保険の営業から勧められたり。

親から勧められて考えるようになったり。

と、人によってタイミングはいろいろでしょう。

では、

「保険に入ろうかな」と思ったタイミングで保険のことは誰から学ぶでしょうか?

それは

保険の販売者からです。

多くの人は保険を販売する人を通して、

また保険を販売する会社が運営するネットの情報を通して

保険のことを学ぶということになります。

保険販売者の都合が入る

保険の販売者から保険のことを学ぶことはできます。

というのも、

販売者としては加入者(契約者)に保険商品をある程度まで理解してもらい

理解してもらった上で、契約内容に同意する

加入の署名や捺印をもらわなければなりません。

そのためにも、提供者は正確な情報提供を求められます。

ただ、情報提供における

「正確な」

というのは

提供する保険商品に関する正確な情報です。

当然ですが

保険商品全般、保険商品の基本となる知識や情報を正確に伝えるということではありません。

ここに

保険販売者の都合が入ります。

当然ですが

保険を販売する人が提示する商品を買ってもらいたい。という都合です。

保険の見直しも同じ

保険の見直しをするというときも同じです。

保険の見直しを誰に相談するでしょうか?

多くの場合は

保険を販売している人に相談します。

また、

FP(ファイナンシャルプランナー)に相談する。という人もいるかもしれません。

その場合でも

ファイナンシャルプランナーが相談業務だけで終わる。

タイプの人なのかを確認する必要がありません。

公平な立場でと言いながら

保険相談の結果

オススメする保険会社の加入に誘導することで

保険販売のインセンティブをもらっている。ということもあります。

純粋に相談料だけ。というファイナンシャルプランナーであれば

特定の保険商品に誘導するということはないかもしれません。

自分で学ぶしかない

結局、

保険という商品を前提として考えた場合

保険のことは自分で学ぶしかないということです。

その際に注意したいのは

先ほど書いたような

「保険販売者都合」の偏った情報になっていないか?ということです。

保険に入るには「こうでないと!!」と思い込んでいたものが

実は

特定の保険会社が商品を販売するためのコンセプトだった。ということがあります。

もちろん、

ご自身がその考え方、コンセプトに同意し、

保険加入の目的と合致していれば問題ないのですが

保険会社のセールス、マーケティンからの思い込みで決めているとしたら

本来、ご自身が考えるべき保険の目的には意識が向いていない可能性もあります。

保険のことは

自分で学び、自分で選ぶ。

主体的な選択の意識が重要です。

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