がん保険の選び方

がん保険の入院日数に制限はありますか?

医療保険には給付金を受け取れる入院日数には制限があります。医療保険の契約内容によって「30日、60日、120日、180日、365日」等というように、入院給付金を受け取ることができる日数には制限が設定されています。
では、がん保険にも入院日数の制限はあるのでしょうか?

がん保険は入院日数無制限で保障

私が知っている範囲では、がん保険といわれる保険商品の入院日数は無制限で保障されています。
入院給付金の保障が付いているがん保険では、入院日数の制限がないのが特長で、「入院日数無制限保障」というような表記をされていることが一般的です。

がんという病気の特性上、いつまで入院が続くかわからない、入退院を繰り返す等、入院に対する不安も大きいため、入院日数無制限の保障は実際にがんにかかりがん保険を利用している人にとっては安心できる保障の一つとなっているようです。

医療保険との違い

医療保険はがん保険と違って入院日数の制限が付いています。
入院給付金の入院日数は「30日・60日・120日・180日・365日」等というように加入時に保障される日数のタイプを決めるようになっています。医療保険の入院限度日数に設定できる日数は保険会社や医療保険の種類によって異なります。
例えば、180日や365日といった長期間の入院を保障する医療保険が無い保険会社もたくさんあります。
また、入院日数は60日。というように予め入院日数が1つのタイプに決められている保険会社もあります。
長期入院も保障される医療保険がご希望であれば、長期の入院保障日数が設定されている医療保険は限られていますので、長期入院保障を確保することをメインの目的にして保険会社を探されるのがいいでしょう。
保険料という点で比べると、基本的には入院の保障日数が短いほど保険料は安くなっています。
入院日数60日のタイプであれば、入院は60日間まで保障され、それ以上長引いた場合には保障がありません。
例えば65日間入院した場合、給付金が支払われるのは60日分で、日数を超過した「5日分」は保障範囲外ですでの給付金を受け取ることができません。

特定の病気は長く保障される医療保険

医療保険の中には、がん等の特定の病気に対しては長く保障(もしくは無制限保障)する医療保険も登場しています。
がん保険ではなく、上記のような保障が付いた医療保険を選ぶことでがんの入院に備えるというのも一つの方法です。
そういった点では、がん保険と医療保険の明確な境界線のようなものが薄れてきているような印象もあります。
医療保険はがん保険と違って、様々な病気に幅広く保障されるのが特長ですので、がんだけではなく他の病気も心配という方にとっては、がんの治療のみが保障されるがん保険よりも、保障が充実した医療保険の方がおススメとも言えます。

がん保険の強み

がん保険には医療保険に無い強みもあります。
まず先ほども書いたように、がん保険は入院日数が無制限で保障されていますので、医療保険のように「あと何日しか保障が無い」というように入院日数の心配をすることがありません。
特に、末期がんで家族としては「一日でも長く生きていてほしい」でも、一日長生きするごとに病院のベッド代や医療費がかかる。そんな状態であったとしても経済的な心配や負担を軽減し、安心して治療に専念、一緒に過ごすことができるのが入院日数無制限保障のがん保険の強みとも言えます。
また、がん保険はがん治療に合わせた保障が充実しているがん保険も多数発売されていますので、医療保険だけでは補いきれないがん治療に対して幅広く保障を得ることができる安心感があります。

入院は短期化傾向に

入院保障という点では、近年は病院に長期間入院することができないという事情があります。
そのため入院日数が無制限で保障されるがん保険であっても、入院が短く終わってしまうというケースも多々でてきています。
このようにがんの治療は長引くが入院を長期でするようなことは無い。というような方にとってはがん保険の入院無制限は魅力的には思えないことでしょう。
短期入院後の外来による通院治療に備えるために、入院後の通院保障を強化したがん保険も発売されています。

通院保障が充実したがん保険

入院は短期化する傾向にあるのが最近のがん治療ですが、入院が短期になったからといって、治療の全体的な期間自体が短くなったわけではありません。
入院をしない分、外来診療に通院治療へと移行しているのです。
そこで、がん保険の通院保障が役に立ちます。
医療保険にも通院保障が付いている商品はたくさんありますが、多くの場合は「入院後、または入院前後の通院」が対象となっています。そのため、1日でも入院をしないと通院が保障されない。という仕組みになっています。

がん保険の通院は、最近のがん保険であれば入院をしなくても放射線治療や抗がん剤治療等の特定の治療のための通院であれば、入院をしない通院でも保障される保険が増えてきています。
もし、既にがん保険に加入されているのであれば、増加傾向にある通院に対してどのような保障が確保されているのかを確認しておくのもおススメです。

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