以前から加入している医療保険を解約して、新しい医療保険に入り直す際にはいくつかの注意点があります。
解約することはいつでもできますが、医療保険の入り直しは慎重に行うのがいいでしょう。
大切な保障を守るためにも慎重に手続きを進めましょう。
①医療保険に加入できる健康状態か?
医療保険に入り直すには、新しく加入する医療保険の審査に通る必要があります。
その際に最も重要なのは保険に加入する方の健康状態です。
健康状態の他にも、職業や収入による制限もあります。以前加入された医療保険の加入時点と見直される時点で職業が異なる場合は注意が必要です。
もし、近年中に大きな病気をされていたり、病気等の治療で現在通院中であれば新しい医療保険には入れない、もしくは条件付きでの契約となる可能性があります。そうなると、新しい医療保険に入るよりも、多少保険料が高い、保障が少ない、医療保険を見直したいという場合でも、以前の医療保険を継続する方がメリットが高い場合があります。
医療保険は誰でも加入できるわけではありません、加入時にはご自身が希望の医療保険に加入できる状態であるかをしっかりと確認されることがおススメです。
②告知義務違反に注意
健康状態に不安がある方は新しい医療保険に入る際に「告知義務違反」が無いように最大限の注意を払う必要があります。
医療保険の見直しをしてせっかく入り直した新しい医療保険が「告知義務違反」のために無効になり保障が得られないばかりか、契約を解除されて医療保障が無くなってしまう事がないように注意が必要です。
既に医療保険に入っておられる方は、医療保険に加入することに「慣れている」ということもあり、「これくらないなら書かなくてもいいよね~」と告知を軽く考えてしまう可能性もあります。
特に同じ保険会社で医療保険を切り替えられる際には、加入を軽く考えてしまうこともあります。医療保険の切り替えは慎重に行うようにしましょう。
医療保険は虚偽の申告(告知)をすれば年齢条件さえクリアしていれば、誰でも加入することができますが、虚偽の申告(告知義務違反)をすることで結果的には給付金を受け取ることができない、契約が解除されるというように、デメリットの方が大きくなってしまいます。
③保障の空白期間に注意
医療保険を見直して切り替えをされる際には「医療保障の空白期間」に注意しましょう。
以前から加入している医療保険と新規に加入する医療保険の保障が重なっているのが理想ですが、その月は保険料を二重に支払う必要がある場合もあります。契約のスケジュールは保険会社によって決められていますのでご確認ください。
医療保険を切り替えられる際は、新しく契約する保険の担当者と見直し対象となっている解約予定の保険の担当者等によく相談して保障の空白期間ができないようにしたいものです。
特に、加入時に「告知事項」がある場合などは、新しい医療保険加入がスムーズにいかない場合も考えられます。新規の契約と解約のタイミングとしては新規に加入する医療保険の保障が始まってから旧い医療保険を解約されるのがいいでしょう。
④解約予定の保険は「払済」ではないか?
医療保険には、一生涯保険料が変わらず保険料を払い続けるタイプと、60歳や65歳等の一定の年齢で支払いが終わる「払済」というタイプがあります。
特に「払済」タイプの医療保険に加入されている方は、先々の保険料まで上乗せで先に支払うタイプの保険ですので、早期に解約すると一生涯保険料を払うタイプに比べるとデメリットが大きくなります。
ご契約をされている医療保険が払い済みであっても、新しい医療保険に加入する方がメリットが大きいと判断されるのであれば問題ありませんが、保険料の支払方法等については十分な注意と確認が重要です。
⑤最終的には自分の意思で自己責任
新しい医療保険を様々な人からススメられることでしょう。しかし、最終的に決定するのはご自身です。
医療保険の保障内容を見直して、加入している保険の内容を確認はするものの、新しい医療保険には切替えない。という選択肢もあります。
勧められるがままに新しい医療保険を契約して、失敗した、後悔したということがないように、ご自身である程度は医療保険を選択できるだけの知識は身につけておきましょう。