子供のためにと思って親が契約者になって契約している医療保険があります。
子供が就職をしたので子供に契約を移すことは可能でしょうか?
名義変更で契約を移行できます
親が契約者となっている医療保険の契約者は「名義変更手続き」をすることで子供に契約を移行することができます。
お子様が小さいうちは子供の医療保険に親が契約者となって加入することはよくあります。
- 契約者=親または祖父母
- 被保険者=子供
- 保険料の支払=親または祖父母
契約時は上記のような医療保険の契約をします。
この契約パターンの場合、お子様が成人された時や収入が得られるようになって自立した時に医療保険の契約をお子様に移すことができます。手続きとしては、保険契約者の変更と支払口座の変更です。
【変更後】
- 契約者=子供
- 被保険者=子供
- 保険料の支払=子供
名義変更をして医療保険の契約をお子様に移す時点で、お子様に保障内容等を確認してもらうようにしましょう。お子様自身が今まで続けてきた医療保険の継続を必要と判断されるのであれば保険会社や保険の担当者に連絡をして手続きを進めましょう。
また、お子様自身の判断で医療保険は継続する必要がないと判断されるかもしれません。その場合は医療保険を解約することで保険を終了させることになります。
また、子供は医療保険を必要ないと思っていても親としては続けておいて欲しいという思いから、上記のような名義変更の手続きはせずに契約を継続される(親や祖父母が保険料を払い続ける)という方もいらっしゃいます。
子供の医療保険のメリット
お子様が小さい内に親がこどもの医療保険、特に終身タイプの医療保険に入っておくと、その後の継続という点ではお子様にとってもメリットがあります。
◆大きくなっても年齢が若い内の保険料で継続できる
◆子供の頃に病気になっていても継続できる
特に小さな頃に病気をされてしまい、医療保険には加入できない状態になってしまったとしても、今までの医療保険を継続することは可能ですので保障を確保することができます。
最近は精神的な病気も多くなっています。学校生活や社会人になってから、精神的な病気で入院をされた時の保障も医療保険にはあります。
一度、精神的な病気で入院や治療をされると、その後は医療保険だけでなく、様々な保険に加入することも難しくなります。
そんな方にとっては子供の親が入ってくれていた医療保険は貴重な存在となるのではないでしょうか。
子供が病気をすると
下記の記事でも書いていますが、子供が病気をした場合には親や家庭全体に大きな影響を与えます。
子供の医療費よりも、お子さんが入院することによって生じる親御さんの負担がそのまま経済的な負担になる可能性があるからです。
子供が入院をしている間は、パートの時間が減ったり、有給休暇を取ったり、残業ができなくなったり、長期の出張ができなくなったり、結果的には家計全体として手取りの収入が減ってしまう。ということも起こります。
病気をすると保険に入れない
病気の種類や治療期間等によって大きく異なりますが、お子さんが大きな病気になるとその後は保険には入れなくなる可能性があります。
小学生くらいまでは、周りの環境の影響もあるとは思いますが、どんな病気になるか分からない。ということがあります。
お子様を守る、そしてお子様の将来を守るという点においても、終身タイプの医療保険に入っておく安心感はあるのではないでしょうか。
親から子への愛情表現の一つとして
親が子供に「お金をあげる」ということは、お金さえあれば簡単ですが、簡単にできる行為であるが故に、お金を受け取った側である子供も簡単にお金を使うことができます。
相続対策で、お金を生前に贈与しておくという方法もありますが、贈与で受け取ったお金を親や祖父母が思っていたのとは違う使い方を子供がしてしまい、贈与したことを後悔したという話しも聞きます。
医療保険に親や祖父母が加入する方法は直接的なお金の贈与ではありませんが、子供が持っておくことができる保障となる医療保険の保険料を親が負担することで、医療保障というプレゼントを子供にする方法もあります。
お金は贈与して、受け取った側が使うとそれで終わりですが保険の場合は契約が継続する限りはずっと残ります。
特に病気やケガをされて、入院や手術をして保険が役に立った時の感謝はとても大きなものになるのではないでしょうか。
将来、契約を子供に移すことは可能
親が子供のためにと加入している医療保険やがん保険などの各種保険の契約をお子様に移動することは可能です。
いま、目の前にいらっしゃるお子様の心配を取り除くだけではなく、将来的な不安をサポートするという点でも、お子様の医療保険はおススメしたい保険の一つです。
将来はお子様自身に契約を継続してもらうことを前提に、親として医療保険に入っておいてあげ、お子様の自立と共に契約をお子様の名義に変えてあげる。
そうすることで、親としての安心とお子様自身の負担軽減に繋がっていくのではないでしょうか。